井手裕彦記者が講演会を開催
社会
(ウランバートル市、2025年5月15日、国営モンツァメ通信社)第二次世界大戦中に抑留され、モンゴルの建設に関わった日本人兵士の歴史について著作された『命の嘆願書』の著者であり、ジャーナリストである井手裕彦氏が、ウランバートル市にあるモンゴル日本センターで講演会を行う。同講演会は、6月10日に在モンゴル日本人会によって無料で開催される。
また、5月18日の午前11時~12時30分に、ウランバートル市チンゲルテイ区のノゴーンノール児童遊園地にある「ゲル資料館さくら」にて、「5月の集い」が開催される。「ゲル資料館さくら」は、2022年にモンゴルのS.ウルジートクトフ氏の発案により、モンゴルと日本の外交関係樹立50周年を記念して開設された。
歴史記録によると、1945年の解放戦争の直後、モンゴルで労働力が不足していたため、旧ソ連への要請により、1万2300人以上の日本人抑留者がモンゴルに送られてきた。その抑留者らは工業コンビナート、石灰工場、スフバートル・マッチ工場をはじめ、様々な国営農場、ナライフ石炭鉱山、レンガ工場などで働かされた。
1947年10月に、1万705人の日本人抑留者が日本に帰国した。