トゥール川複合施設完成による年間1億立方㍍の貯水
社会
(ウランバートル市、2025年11月4日、国営モンツァメ通信社)地下水および地表水資源開発と水利用の安定性の確保を通じ、ウランバートル市および衛星都市への長期的かつ安定的な給水の保障を目的とする「トゥール川複合施設」プロジェクトの実施を計画している。
首都知事室の発表によると、同複合施設には貯水池、送水管網、浄水施設などを含む包括的なインフラが整備されている。総面積5569平方㍍で建設され、貯水池の堤長は685.15メートル、高さ35.8㍍、堤体深さ19.84㍍で、これは実現可能性調査に盛り込まれている。
同プロジェクトにより地表水の利用が可能となり、水資源の増強と安定的な給水の確保が見込まれるほか、洪水リスクの低減、河川の生態系維持、環境のバランス確保など、さまざまな効果が得られるよう計画した。地表水の貯留により、年間5000万~1億立方㍍の水資源を増やすことが可能になる。
インド共和国のKPIL(Kalpataru Projects International Limited)は、事前調査と技術的な解決策を進めている。同社は国際的に水供給プロジェクトを多数手掛け、過去1万9000㌔以上の送水管を建設し、1500万人以上、約75万世帯に水源を供給してきた実績を持つ。
ウランバートル市は現在、飲料水および工業用水は完全に地下水から供給されている。調査によれば、2040年には首都の1日平均給水量が77万2450立方㍍に達する見込みであり、新たな水源の確保が不可欠となる。
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