バヤンホンゴル県:細繊度の白色カシミヤ、大手メーカーへ安定供給

社会
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2025-12-02 10:45:28

(ウランバートル市、2025年12月2日、国営モンツァメ通信社)カシミヤ製品を手がける国内大手メーカー各社は、主力商品の原料となる高品質カシミヤを、バヤンホンゴル県ゴビ地域の各郡から安定的に調達している。

同県シネジンスト郡およびバヤン・ウンドゥル郡で、遊牧民と畜産専門家が長年にわたり育種改良を重ねてきた。その成果として、「ザラー」(細毛系)、「ソブダン」(体格良好系)、「ミャンダサン」(長毛系)、「エデレン」(密毛系)の4系統が確立され、体形・体格・産毛量などに明確な特徴をもつ優良資源として評価されている。

こうした細繊度の白色カシミヤは、Bodi Cashmere、Khanbogd、Goyo、Sor などの主要企業によって製品化され、国内外の市場へ供給されている。

このうち、「ザラージンスト白色系」ヤギの原種群はシネジンスト郡で飼養されており、成雄は58㌔、成雌は40㌔に達する。カシミヤ採取量は成雄で約380㌘、成雌で平均290㌘、繊維径は16〜16.5ミクロンと、国際水準でも高品質とされる。

また、「ザラージンスト・エデレン」品種は、体のいずれの部位にも斑のない純白の毛色をもち、角は後方へ湾曲している。黒く澄んだ水晶体と暗色のまぶたを特徴とし、豊かな被毛と細質カシミヤを備えるなど、ゴビ砂漠地帯の放牧環境に高い適応性を示す。