国内のセメント市場、競争力が激化

経済
arvis@montsame.mn
2016-05-09 15:20:54

 春が訪れ、モンゴル全国で建設が次々と開始されている。これに伴い、経済も活発化し、都内や地方の雇用創出にも繋がっている。今年は不景気のため、建設は平年より減少したが、やるべく事業はやりこなすしかない。最近では官民協力による建設が多く、建設に欠かせない資材は何と言ってもセメントである。モンゴルは国内で生産可能な輸入品に対し、課税を引き上げており、昨年から国内のセメント需要を完全に満たすことができている。このため、セメント生産に挑戦する企業やビジネス経営者が急増している。例えば、トゥブ県のセルゲレン郡で中国融資の大規模なセメント工場が年内に完成するという。この工場を中国のセメント生産会社10社が協力し、建設している模様。工場のセメント生産力は年間100万~200万㌧で、国内の生産者にとっては一番の競争相手となる。今後、工場は生産力を引き上げる予定で、これは国内の生産者にとっては痛い情報となっている。工場は最先端技術を導入し、乾式工法で年間最低でも100万トンのセメントの生産が可能で、場所はウランバートル市と近く、生産費やその他のコストが低く、競争力の向上に繋がっている。モンゴルのセメント需要は年々に増加しており、建設が活発化するに伴い、年間需要は350万㌧に達する模様。建設・都市開発省によると、現在のセメント年間需要は190万㌧という。そこで、国内のセメント需要や生産について建設・都市開発省建設政策所の専門家、A.エンフトヤーさんにインタビューした。

――現在、国内のセメント生産工場の数は…?

昨年、年間100万トンの生産が可能なセメント工場が2件、完成しています。現時点では、セメント生産および粉砕工場がそれぞれ5件です。これらの工場は年間350万トンのセメント生産が可能です。

――国内で実施されているセメント工場建設計画は幾つありますか?

年間110万㌧のセメント生産が可能なのが4件あります。2件が西部に完成する予定です。これらの工場が完成することで2017年~2018年からセメント輸出が可能になります。

――国内の生産者を支援するどんな政策を実施していますか?

国内企業や生産の市場での参加を支援する目的で輸入品の課税を引き上げる政策を実施しています。そこで、セメントの輸入品に関する課税を20%まで引き上げました。

――セメント生産を政策としてどのように支援してきましたか?

2013年からセメント生産の支援を開始し、この分野での最先端技術の導入や改革に向けてチンギス債の融資でいくつかの計画を支援しました。

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