Ulaanbaatar
米国務省、モンゴルの2025年投資環境報告を公表
経済
（ウランバートル市、2025年9月30日、国営モンツァメ通信社）米国務省は、モンゴルの2025年投資環境に関する報告書を発表した。報告書は、モンゴル市場に関心を持つ米国投資家に対し、モンゴル・ビジネス環境が有する可能性と直面する課題をバランスよく提示するとともに、モンゴル政府にとっても公平な事業環境整備の参考資料になる。
報告で「モンゴルは新興市場であり、豊富な天然資源を背景に投資家に高いリターンをもたらす可能性を持つ」と指摘する一方で、外部経済・金融への脆弱性、紛争解決手続きの非効率性、規制策定への関係者からの意見反映の不足、資産没収のリスクなどを挙げ、慎重な対応を呼びかけた。
また、モンゴルが透明性と予見可能性を備えた法的枠組みの重要性を理解し、これを公に認めている点を評価した。米国は、モンゴルが多様化した活力ある経済を支える健全な民間部門を育成し、国民への責任を果たすため、適切な法律や規制を実施していくことを支持するとしている。
更に、在モンゴル米国商工会議所との会合で、リチャード・ブアンガン在モンゴル米国特命全権大使は「モンゴルの経済発展は民間部門が先導すべきである。そのため、責任ある質の高い国内外の投資を呼び込むことができる法制度や投資環境の整備が不可欠である」と強調した。
