モンゴル初、モンゴル高専15人の修了式
教育2月13日(水)、モンゴル日本人材開発センターにおいて、工業技術大学(IET)付属モンゴル高専技術カレッジの高専モデルクラスの学生15人の修了式が執り行われた。高専モデルクラスは、笹川平和財団(SPF)の事業として2013年から取り組んでいるモンゴルへの高専教育導入に向けた活動の一環としてIET内に設置された。現在モンゴルにある3つの高専の先駆けとして国内で最初に高専教育を受けたクラスである。モンゴルに日本式高専をつくる支援の会や、国立苫小牧高専などの支援を受け、日本人の派遣専門家による実験実習の指導、教職員への研修などを行ってきた。
修了式には学生の父兄ほか、来賓として在モンゴル日本国大使館の市岡晃二等書記官、松橋知之三等書記官、国立高専機構モンゴルエイゾンオフィス代表・モンゴル高専連盟理事長バイガルマー氏、科技大付属高専アルスラン校長、新モンゴル高専ブヤンジャルガル校長、IET付属モンゴル高専セルゲレン校長、SPF田中伸男会長、支援の会中西祐仁代表理事などが出席した。15名の学生が修了証書をセルゲレン校長、田中会長から授与された。卒業生代表として高専モデルクラスのタミル君による挨拶のほか、在校生による歌「ありがとう、さよなら」、SPF林茉里子研究員からモデルクラスを通じたモンゴルにおける高専教育導入の取り組みについての報告などがあった。国立高専機構は、現在、モンゴルのほか、タイとベトナムにおいても高専教育導入へ向けた取り組みを始めており、今回の高専モデルクラスは日本以外で高専教育を受けた世界初の学生となる。高専教育の導入は、アジアの周辺国からも注目を集めており、モンゴルでの事例が参考になるのではと期待を寄せられている。高専モデルクラスの学生は、6月にIETの大学4年生課程を修了し、そのうちの複数名が日本の企業へ就職し、さらに技術を磨く予定。モンゴル高専、科技大付属高専、新モンゴル高専の第1期生の卒業式は6月に執り行われる予定だ。