「モンゴル・ダ―ビ―2019」 長距離競馬に70歳のボブ・ロング選手が優勝
スポーツ
英国とアイルランドの「ジ・アドヴェンチュアリスト」社(The Adventurist)、モンゴルの「テングリ・ホールディング」社の共催による、「モンゴル・ダ―ビ―2019」長距離競馬が10日間にかけて行われ、8月14日、成功裡に終了した。開催10年目となる今年の競馬に世界11カ国、45人の騎手が忍耐力を競い、米国出身のボブ・ロング騎手(70歳)が1000kmを完走し、優勝した。彼は28回のホースステーションで馬を変えた。
モンゴル帝国時代のチンギスハーンの発想による駅伝制度(ジャムチ)をモデルにしたこのレースでは1000kmのルートを7日~10日間に、負傷せずに完走することが目的である。2009年から開催され始めたこの長距離競馬は現在、世界各国の冒険家の興味を引く大会となり、2011年に「世界の最長距離競馬」としてギネスブックに登録された。全参加者の半数以上が負傷などが原因でレース途中から棄権し、フィニッシュラインまで到達する騎手はわずかである。
各選手は25頭の馬から選択し、40kmごとにあるホース・ステーションで騎乗馬を替える。次のホースステーションまで現地のガイドと一緒に朝7時から20時30分まで走り続ける。当日の既定時間に間に合わない場合、到着場所で宿泊する。ガイドがいない時、GPSを使って進む。さらに、参加者は寝袋、薬、トイレットペーパーなど5kgまでの必要な荷物を運べる。開催から3日前、予行訓練を行い、レースについての情報を得る。
「モンゴルダ―ビ―」長距離競馬には外国人選手だけ参加し、騎手は1000㌦以上の米ドル寄付するが、既定の優勝賞品はない。集まった寄付金で遠隔地の地方に投資している。