ジャック・ボレッツ氏:モンゴルゲルは人々に良く好かれる

社会
manduhai@montsame.gov.mn
2019-09-06 14:07:08

 モンゴルゲルなしでモンゴル人を想像できない。モンゴルゲルは遊 牧民の移動に最適で、運搬には軽く、組立と解体が素早くできるコンパクトな住いである。ここ数年、ゲルに興味を持ち、1戸や2戸 を輸入し、ゲルに住む外国人が増えている。

 モンゴルに好感を持つフランス人が母国で多くのゲルを立て、キャンプ場を経営するほか、結婚式も行なっている。そこで、フランスにある 「遊牧民の住まい」キャンプ場について紹介しよう。フランス北部にある La Chapelle-Gauthierという小さな町で「遊牧民の住まい」というキャンプ場がある。フランスの古い建物の周りに25 軒のモンゴルゲルを立てており、これらのゲルは全部モンゴルから輸入したという。このキャンプ場はフランス人のジャック・ボレッツ氏(71歳)が2008年に設置した。彼は素晴らしい自然を旅するために、1992年に初めてモンゴルを訪れていた。当時 はモンゴルに自動車やガソリンが少なく、外国人観光客が好む場所を知っている人も少なかったと、話す。それ以降、ボレッツ氏はモンゴル全国21県を旅行している。

 彼は旅行会社もモンゴルで立ち上げ、多くの外国人観光客にモンゴル旅行をしてもらったが、モンゴルの観光季節が短いので、ビジネスをやめ、モンゴルゲルをフランスに導入するアイデアが誕生したという。最初は自分が住むために興味を示し、ゲルを買ったが、保管場所が必要になった。そでで、古い酪農所を購入し、「なぜここでモンゴルゲル立て、接客できないの」 と考えながら、今のビジネスをスタートさせた。ボレッツ氏はモンゴル・ゲルの仕組みを良く知っている。自分で外国人の観光客やフランス人に案内する。もし、モンゴル人のスタッフが留守の場合にでも自分で教えてゲルを組み立てる。
 「遊牧民の住まい」キャンプ場には結婚式、会議、セミナーが定期的に行われ、今では週に3件の結婚式を受注する。月におよそ12~15件の結婚式の注文があるという。現 在、10人の従業員で、半分はモンゴル人だ。 ジャック・ボレッツ氏は 「モンゴルゲルは人々に良く好まれます。訪れた全てのお客が満足して帰ります。このキャンプ場を作って、若い頃 やっていた全てのことがよみがえります。モンゴルの古代歴史、文化習慣、美しい自然の全てに感謝しています。モンゴルはとても素晴らしい国です」と、喜びを語った。