北野天満宮で発見された鉄かぶと、元寇でモンゴル兵が使った?
カルチャー
昨年11月、京都の北野天満宮の宝物の収蔵庫から発見された鉄かぶとは、モンゴル民族の帝国・元(げん)が13世紀の鎌倉時代に日本を襲来した元寇(げんこう、蒙古襲来)の際にモンゴル帝国の兵士が身につけ、使ったとみられている。蒙古撃退をたたえ、天満宮に納められたと推察されている。
この鉄かぶとは高さ22センチ、直径 23センチ、重さ約2キロで、円すい形 に近く、装飾を抑えた実用に特化した形状という。
元寇で活躍した伊予水軍の将・ 河野通有(みちあり)が大山祇 (おおやまづみ)神社(愛媛県今治市)に奉納したと伝わる鉄かぶと「黒漆塗韋張兜鉢(くろうるしぬりかわばりかぶとばち)」(国重要文化財)と形状が似ていることから、鉄かぶとも蒙古軍のものと判断した。このかぶとは1月1日~3月15日まで天満宮の宝物殿で公開される。