サッカー界の期待の星 16歳、親子で追い求めるプロ選手への道

スポーツ
bolormaa@montsame.gov.mn
2022-01-27 12:55:22

ハタンバートル・チングーン君。身長181㌢、体重75㌔のスラリとした少年は、まだ童顔の16歳。モンゴル・ナショナルチーム「BCH Lions」サッカークラブに 所属。才能が認められ、9歳で入部。メキメキと頭角を現し、15歳の時には全国公募2名のうちの1人としてハンガリーの名門校へサッカー留学を果たす。18歳にならなければプロへの道は承認されないが、両親や友人、地域の人々の応援を受けて未来 のスター選手、プロへの大きな夢を追う。オユンラッグ小中校の11年生。


――なぜサッカーの道へ?

小さいころからサッカー が大好きで、同じアパート のお兄さんたちに交じって 練習していた。そんな僕を見て、9歳の時に母がチン オルギル先生のところへ連れて行った。すぐに国内外 の試合に参加できて、どんどん上達していったと思い ます。

――家族や学校、地域ぐるみの応援を受けているのですね。

はい、両親は僕のために サッカーに関する物はなん でも買ってくれます。試合はもちろん、練習もすべて 親が観に来てくれていま す。学校も友達も試合で休む時は、「がんばって!」 と応援してくれて、みんなに感謝しています。

――今のポジションは?

ゴールキーパーとデイフェンダーのポジションを経て、いまは攻撃中心のフォワードでプレーしています。

――練習はどのくらいしていますか?

今はコロナ禍があるので、週に水曜日と金曜日の 2回、1回に2時間練習しています。

――これまでの成果は?

チームで全国優勝に貢献し、国内外の多くの試合でも最年少プレイヤーとして頑張ってきました。15歳の時、欧州の名門校で有名なハンガリーの私立ブシカシ・アカデミーの留学生として全国の応募者から選ば れ、1年間、親元を離れて 学んできました。

――ハンガリーに留学したとか。良かったことや大 変だった事はなんですか?

最初は言葉が分からなかったので勉強が大変でし た。家族や友人から離れて心細かったですが、日々、 トレーニングのリズムやテクニックを身につけて練習が面白くなって来た。チー ムの仲間も最年少の僕と仲良くしてくれて、生活環境 はとても良かった。7人の 先生たちには、コロナの時 期にもかかわらず栄養管理や生活指導でとてもお世話になりました。100%の奨 学金のおかげで十分な利点 がありました。残念だったのは、コロナ禍のため、ハンガリー国内を観光した り、視察したりすることが出来なかったことです。

――今でもハンガリーの仲間と交流していますか?

はい、言葉を忘れないように、SNSで近況のやり取りをしています。

――あこがれの選手や、 目指す選手がいますか? 本当に尊敬しているの は、リオネル・メッシ選手です。でも、僕のプレースタイルやスキルはメッシュ選手と一致しないので、クリステイアーノ・ロナウド選手やロベルト・レヴアンドフスキー選手を目指し、 見習っています。

――将来の夢や目標は?

当面の目標はよく練習 して海外でもプレーする こと。将来はヨーロッパ や世界に通用するプロアスリートになり、海外の チームでプレーすること を夢見ています。プロになるには18歳以下では契約できない。今年の6月で17歳になるので、あと1年半。しっかり練習してプ ロ契約できるように頑張りたいです。

――日本の間瀬秀一監督がモンゴル代表チーム監督として就任されたが病気で帰国され、間もなく、後任の大塚一朗監督が来られますね。日本とモンゴルの違いをどう感じていますか。

間瀬監督には1回、練習を指導してもらいまし た。モンゴルの監督は非常に厳しいが、日本の監督は優しく、テクニックもいいなと思いました。 大塚監督に期待して、楽しみにしています。

――ありがとうございました。頑張ってください。