アジアとヨーロッパを結ぶアジア幹線道「AN4」が開通
経済9月23日、アジア幹線道「AN4」におけるモンゴル、中国、ロシアの試験輸送を開始したと、道路・運輸開発省が報じた。
同幹線道は、アジア・ハイウェイ「AN4」とCAREC回廊「4‐a」ルートの一部であり、モンゴル西部のホブド県とバヤンウルギー県を通過し、中国新疆地域とロシア・シベリア地域を結び、モンゴルと欧州連合諸国および中国の物流拠点であるウルムチ市と結ぶ最短ルートとなる。
同幹線道開通により、中国とヨーロッパ間の貿易に参加、中継輸送の開発と、国内製品を中央アジア諸国に届ける上で重要な玄関口が開かれる。
今年6月、中国訪問中にサンダグ・ビャンバツォグト道路・運輸開発大臣は、2011年に署名された政府間道路輸送協定を12年後に更新し、合意に至った結果、モンゴルと中国で登録された車両は、両国領土の不定期旅客輸送や不定期貨物輸送を経路問わず行うことができるようになる。具体的には、2011年の協定では、輸送は両国間で合意されたルートのみを通過可能であった。
近年、国際輸送拡大により、モンゴルの運送業者は国際貨物輸送に参加する機会が増え、例えば、2017年、TIRカルネに基づくモンゴル方面輸送のうち国内業者による運送は1%であったが、この数字は2021年には31%に増加している。
また、2023年9月10日時点、貨物輸送目的でアルタンボラグ国境検問所を通過したトラック数は計8531台に上り、うち37%が国内登録の車両であった。