アルハンガイ県:「遊牧民キャンプ」プログラム実施

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b.enkhtuya@montsame.gov.mn
2025-04-18 11:32:17

アルハンガイ県、2025年4月18日、国営モンツァメ通信社)アルハンガイ県の経済発展を支える重要な要素の一つに、近年成長している観光業がある。県内には、自然や歴史、文化にまつわる18の絶景スポットが観光地として整備されている。


また、2024年からは新たに「牧民キャンプ」プログラムも開始された。同プログラムはアルハンガイ県知事室が「アラ・トラベル・マネジメント」社と共催している。


同プログラムは、地域の遊牧民・住民にとって、牧畜業に依存しがちな収入源を多様化し、世帯収入と生活水準の向上を図ることを目的としている。


更に、アルハンガイ県を訪れる観光客の増加だけでなく、モンゴルの魅力を宣伝し、遊牧民の暮らし、文化を間近で体験できる機会を提供することも目的の一つである。



同目的のもと、アルハンガイ県の観光スポットに住んでいる遊牧民が観光客を受け入れる機会が提供された。

また、観光客の集中を分散させるとともに、地元住民を中心としたゲル宿泊やゲルキャンプなどの観光モデルの確立が期待される。

2024年には、観光客が多く訪れる30の場所に60軒の遊牧民家庭を選定し、「牧民キャンプ」プログラムの一環としてゲルを整備した。また、遊牧民家庭には、家庭ビジネスの運営やサービスの基本的な知識を提供するため、段階的な研修を実施した。

上記の60軒の家庭は、普段の遊牧生活を営むだけでなく、乾式バイオトイレを完備し、乗馬に適した穏やかな馬を飼っているなどの条件を満たしているという。