J.ホナン氏:「子どもを最優先にする原則を各レベルで実践する必要がある」

社会
b.enkhtuya@montsame.gov.mn
2025-05-20 10:41:04

(ウランバートル市、2025年5月20日、国営モンツァメ通信社)19日、「子どものための報道」をスローガンに掲げるメディア組織 Child.mn は、「子どもに優しいジャーナリズムのために」をテーマに討論会を開催した。

討論会で、「メディアにおける子どもの描写」や「デジタル環境における情報エコシステムの中で、子どもに関する虚偽情報や誤解を招く情報がどのように拡散・利用されているか」といったテーマでプレゼンテーションが行われた。また、子どもに特化した報道に取り組むメディア組織や編集部の代表者らが、各自の経験や直面する課題、これまでの取り組みと成果について意見を交わした。

J.ホナン国家人権委員会児童問題担当委員は「子どもは、自分自身の世界と空間を持った存在である。子どもの成長や保護に関する課題を解決するためには、まず社会全体で人権を尊重する文化を育み、意識を変えることが最も重要である。人権文化とは、『子どもを最優先に考える』という原則を、各レベルで実践することを意味する。今回の討論会は、一人ひとりが『子どもを守る存在』となり、その考えを社会に広めていくうえで非常に意義のある場となった。

国家人権委員会はこの5年間、性的虐待や寄宿舎に関する問題、教育を受ける権利、孤児や障がいのある子どもの権利など、深刻な子どもの問題に取り組んできた。こうした課題を解決しない限り、社会の前進はない。現在、モンゴルの人口の約3分の1が子どもである。子どもの権利については、子どもの日だけでなく、日々語られるべきである。子どもたちが笑顔で、幸せに、学校で学び、自分を成長させ、友達と遊べるような環境を整える必要がある。

また、デジタル社会が進展する今、子どもをインターネット上の危険から守ることも喫緊の課題である。ネット上にどのようなリスクがあるのかを子どもたちに理解させ、それを習慣として意識させることが重要である。私たち一人ひとりが、インターネットに関する知識を高めていく必要がある。そして、子どもの写真や映像を公開する際には、常に『子どもの最善の利益』が守られているかを意識し、慎重で適切な取り扱いを徹底するべきである」と述べた。

討論会に、メディア、行政機関、非政府組織の代表者らが出席した。