Ulaanbaatar
人間開発指数、モンゴルは6位後退の96位
社会
国連開発計画（UNDP）はこのたび発表した最新の「人間開発報告書」によると、国民生活の豊かさを示す「人間開発指数（HDI）」の2021年版世界ランキングでは、モンゴルは6位後退の96位となったことが9月13日、分かった。
モンゴルのHDIは不平等を配慮して算出すると、12.9％低下。UNDPは、天然資源が豊かな国は「資源の呪い」にかかり、資源を巡る対立や貧困、社会的な不平等も拡大したと報告。さらに、二酸化炭素排出量削減に向けた技術移転、再生可能エネルギーを含む「緑の富の呪い」が発生しかねないと懸念を表明した。
モンゴルの1人当たりGDPは1万500米㌦。トルクメニスタンに比べると18％、スリランカに対して15％低い水準である。モンゴルのHDIは2000年～10年で1.6％。2010年～21年は0.48％となり、全体的に低下している。UNDPは人間開発指数は、新型コロナのパンデミック、ウクライナ問題、各地の戦争や紛争、エネルギーや生活費の上昇、自然災害等で9割の国で低下したと指摘した。
