モンゴルの芸術家21人が選出され、ノルドアート国際美術館に参加

社会
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2024-06-06 13:36:10

(ウランバートル市、2024年6月6日、国営モンツァメ通信社)6月1日、ドイツのビューデルスドルフ町で第25回ノルドアート国際美術展が正式に開幕した。


ノルドアートは、毎年開催されており、現代美術の最大かつ最も名誉ある展の1つである。ノルドアートの25周年で、すべての受賞者と芸術家に特別な敬意を表し、特別なプロジェクトで広く祝っている。毎年、世界中から3000人以上の芸術家の応募を受け取り、200人以上の芸術家を選出する習慣である。




ヴォルフガング・グラム・ノルドアートのチーフキュレーターが今年の美術展の特徴を定義する際「目に見えない地震のようなアートは社会の振動を正確に表現する。それは人間の現実、夢、直感を反映している。世界中から集まった芸術家等が力を合わせ、過去の経験から未来への夢を実現するための道に旅立った。彼らは過去の考古学者のように探索し、現代社会の発展を研究し、新たな希望のための前向きな空間を作り出す」と強調した。


2010年以来、ヴォルフガング・グラム氏の上記定義が、ノルドアートのグランプリと観客賞を受賞した芸術家57人の作品の中に明確に表現されていると主催者等が強調している。


ノルドアートの開幕式に、ハンス・ユリウス・アルマン美術展の主催者兼「クンストヴェルク・カルスヒュッテ」社長、カリン・プリン・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州・教育科学文化大臣、B.マンダフビレグ駐ドイツ・モンゴル特命全権大使等が出席した。


更に、レンドスブルク市長とビューデルスドルフ市長等が、インハルド・シュトゥット在ハンブルク・モンゴル名誉領事、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州の議会議員などの名誉ある来賓等が開幕式に招待された。


ハンス・ユリウス・アルマン社長は、「過去25年間、ノルドアートより世界クラスの芸術家が誕生したり、世界中の芸術家を招待したりするようになった。A.オチルボルド・モンゴル芸術家が2015年に初観客賞、2019年にグランプリを受賞し、現在では彼の作品がニューヨークにおける国連公園に聳え、第60回ヴェネチア・ビエンナーレに参加中である。モンゴル芸術家の技法は年々進化し、向上していることを我々は嬉しく思う」と強調した。


B.マンダフビレグ大使は、「モンゴルとドイツが外交関係樹立40周年の枠内、相互協力が開始され、モンゴルは傑出した国であった以来、10年が立った。両国間の協力はかつては経済、教育分野が中心であったが、近年は文化、芸術分野における協力が中心となっている」と強調した。




モンゴル・ドイツの外交関係樹立50周年の一環として開催される、第5回モンゴル独立パビリオンでは、モンゴル芸術家21人による革新的かつ特有な作品が今年10月6日まで展示される。


モンゴルの現代美術作品がノルドアートの最初の美術館が開催されたワーゲンレミセで2回目に開催中である。また、面積8万平方㍍の同公園でモンゴルのA.オチルボルド功労芸術活動家の『覚悟』、『人類は地球に重さをかけていない』作品、B.ドゥルゴゥーン芸術家の『反映』モンゴル・ゲル・インスタレーションが一般公開されている。


モンゴル独立パビリオンに展示された作品、特にT.バトトグロフ功労芸術活動家の羊と山羊の肩甲骨で作られた『判定』インスタレーション、S.ダグワドルジ功労芸術活動家の黒鉄を錆びさせる技法を使用し、金色の調和を生成した『アルタンハルガナ(ムレスズメ)』、D.ドゥルゴゥーン芸術家の黒鉄を研削・研磨する技法で作成した『肖像』作品、ウネンエンフアバンギャルド芸術家の金属線、フェルト、馬の毛などの伝統的な素材を使った彫塑シリーズ、J.トゥブシンジャルガル功労芸術活動家の世界でも珍しい緑色の花崗岩で作られた『秋の青風』、Ts.エンフジャルガル功労芸術活動家の『狼の月』、『清朝公爵』、B.バヤルトオド芸術家のモンゴルの線画の繊細なプロセスを示す『叙事詩の語り手』、G.ゲレルフー若手アーティストの『カラス』、E.オノンゴアー若手アーティストの手工芸と絵画の混合技法による作品等が開幕式に参加された美術愛好家や観客の注目を集めた。


今年のモンゴルパビリオンの総合主催者としては「文化・芸術・メディア・プロジェクト管理相談」社会奉仕活動非政府機関、O.オユントヤ在ドイツ・モンゴル文化大使、公式パートナーとして在ドイツ・モンゴル大使館、協力パートナーとしてモンゴル外務省、文化省、在モンゴル・ドイツ大使館等が協力している。