Ulaanbaatar
フレルスフ大統領、バイオ肥料生産工場を訪問
政治
（ウランバートル市、2024年3月22日、国営モンツァメ通信社）3月21日、オフナー・フレルスフ大統領は、「食糧供給と安全保障」全国運動の枠で、羊毛によりバイオ肥料を生産する「モンぺルレトス」社の工場を訪問した。
トゥブ県エルデネ郡に位置する同工場は、年間2500㌧の肥料生産が可能である。現時点で、年間125㌧の肥料を生産し、ドイツと米国に輸出している。今後、生産力を最大限に活用し、日本と韓国への肥料輸出と他の諸国との協力を予定している。窒素含有量の高いバイオ肥料の生産に汚れが落ちていない羊毛のみを使用し、化学剤、捕捉剤、水を使用しないことが特徴である。
野菜栽培の中小企業は、バイオ肥料の購買力が低い。従い、政策で支持し、特にクラスター・システムに組み込めば、短期間で国民に栄養価の高い野菜の提供、「1億本の植林」全国運動への大きな貢献、輸入肥料の代替が完全に可能となると「モンぺルレトス」社の経営責任者が語った。
モンゴルの土壌が劣化し、腐植含有量が60％、植物栄養素が60～80％減少し、野菜栽培と大量収穫に悪影響を与えている。このような場合、バイオ肥料は、果物、ベリー、樹木、低木、室内の花、花壇、土壌、圃場、温室栽培、鉱山土地の生態系回復向けの使用に効果的であることが国内と外国での実験により確認されている。
モンゴルの1年間の肥料消費は、15万㌧であり、今後、さらに10％上昇する見込みがある。モンゴルは、年間1億7000万米㌦の化学肥料を外国から輸入する。
