東部地域で新火力発電所が稼働を開始

政治
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2024-06-07 13:39:04

(ウランバートル市、2024年6月7日、国営モンツァメ通信社)6月6日、「東部エネルギー・システム」公社の50MWの新火力発電所が稼働を開始した。


オフナー・フレルスフ大統領は、2019年に首相を務めていたとき、東部地域で増加する電力と熱エネルギーの消費を継続的に確保するため同プロジェクトを開始した。「東部エネルギー・システム」公社の火力発電所の出力は36MWである。2024年の時点で、東部地域の電力消費量は、設備出力を25~27MW上回っている。年間3億kWhの電力を供給する新火力発電所の稼働により、ドルノド県、スフバータル県、ヘンティー県の家庭、企業、工場にエネルギーが確実に供給され、統合システムへの負荷が軽減される。


フレルスフ大統領は、同式典で演説を行い、「同建設は、東部地域の発展、特に石油採掘・加工の安定的な展開と国民の快適な生活・労働条件の改善において重要な役割を果たす。COVID-19、地政学的困難に直面しながらも、建設は順調に続行され、稼働が開始された。この期間に懸命に働いた政府機関、民間企業、技師に感謝を申し上げる。同火力発電所は、マルダイ、タムサグ、トゥムルテイなど大規模な鉱床のエネルギー供給のために重要である。その他、ビチグト・エレーンツァブ国境検問所を経由しシベリア鉄道と接続する鉄道建設に継続的かつ確実なエネルギー供給の可能性ももたらされる。また、同建設はモンゴルと中国の協力の歴史において新たな一章を開くものである。今後、エネルギー部門の優先課題である第3火力発電所増設プロジェクトとタワントルゴイ火力発電所建設プロジェクトを段階的に実施する予定であり、2024年10月までにブールルジュート発電所プロジェクトの最初のブロックが稼働開始となる」と述べた。


総合建設業者に中国の「TBEA」社が選出され、開発銀行から6000万米㌦の融資、国家予算から2190万米㌦の融資を受け完成した。


環境への悪影響が少なく、先端技術を備え、電力と熱の生産を組み合わせた新発電所の稼働開始により、電力生産量が3億kWhまたは130%増加し、熱エネルギー生産が100Gcal/時間増加し、ドルノド県、スフバータル県、ヘンティー県の競争力が向上し、都市建設に有利な条件が整う。また、中央地域からの15~17MWの電力が不要になり、統合システムの負担が軽減され、約130人の雇用が創出される。建設作業にモンゴル、中国、ベトナムからの1570人の技術者が参加し、80台以上の専用機械が使用された。