国際若手モンゴル研究者の夏季講座開講

教育
manduhai@montsame.gov.mn
2019-07-25 16:22:06

 毎年定例の若手モンゴル研究者の夏季講座の開講式が7月22日、教育・文化・科学・スポーツ省で行われた。

 2019年度夏季講座にはロシア・日本・アメリカ・中国・チェコ・インド・ドイツ・ハンガリー・トルコ・ポーランド・スイス・ラオス・韓国の13カ国22の大学と研究センターから約30人のモンゴル研究者と学生が参加する。彼らはある程度のモンゴル語を習得しているが、モンゴル語の上達とモンゴルについてもっと知りたい意欲を表明していた。

 モンゴル学会議のD.ザヤバートル書記長は「夏季講座は1988年から実施してきたが、ここ数年、一層幅広く行われている。将来の若手研究者にモンゴルの生活環境を紹介し、言語や文化と触れ合う中での開催を目指すのが本講座の目的である。その結果、モンゴル研究の継続性が確保され、モンゴルを世界に知らせるという目的が進展する」と語った。

 教育・文化・科学・スポーツ省の科学技術政策局のS.ムンフバト局長は「モンゴル研究者たちはモンゴル国やモンゴル国民について科学的根拠のある具体的な情報を伝え、私たちを世界に正しい方法で結び付けてくれる重要な架け橋になる。海外でのモ

ンゴル研究促進と拡大を目指して政府が具体的な政策を作成し段階的に実施しているので、成果が出ている」と強調した。

 今回の夏季講座は、モンゴルの生活習慣体験とモンゴル研究講座聴講という二つの異なった環境で行われる。若手研究者たちはボルガン県サイハン郡で遊牧民と生活する中でモンゴル語の縦文字や会話、遊牧の伝統や文化に触れる。例えば、ゲルの組立、乗馬、家畜の放牧、乳搾り、羊の毛刈り、ヤギの毛ブラシ、革紐の鞣しなどのモンゴル生活文化を体験できる。

 また、ウランバートルで科学アカデミーの言語学研究所、歴史考古学研究所、モンゴル国立大学科学研究院、文化芸術大学、モンゴル教育大学などのモンゴル研究教育の学術センターでモンゴル研究者と学者の講義を受ける。

 今後は、モンゴル研究を希望する外国人学生を対象とするモンゴル大学留学奨学金制度、大学院生の短期研究の奨学金制度作りが計画されている。