モンゴル・中国間の鉄道線をつなぐ準備開始

経済
b.undrakh@montsame.gov.mn
2023-03-21 08:56:29

昨年9月、タワントルゴイ~ガショーンソハイト方面が開通され、石炭輸送を進めているが、中国の鉄道線との接続されていない状況だ。接続地点は双方で合意したものの、接続方法が未定である。そこで、タワントルゴイ鉄道公社はガショーンソハイト~ガンツモド国境検問所をまたぐ鉄道路線の建設における総合工事設計フィージビリティスタディ(F/S)のためコンサルティング企業の入札を発表した。


 同フィージビリティスタディは、タワントルゴイ~ガショーンソハイト路線以外にハンギ・マンダル、ガンツモド、シヴェーフレン検問所をつなぐ鉄道路線を含む。「ハンギ・マンダル方面について中国側と調整中。ガショーンソハイト検問所方面の路線設計は道路・運輸開発省が作成中で、シヴェーフレン検問所方面の路線設計図は完成している。今は、モンゴル鉄道公社と中国側が交渉を進め、年内に接続工事に着手できる」とフレルバータル・ボルガントヤ国境検問所復興担当大臣は言明した。両国の鉄道規格の相違に伴い、エルデネス・タワントルゴイ公社(ETT)、エナジー・リソース社、モンゴル金社(MAK)らは鉱物・石炭を中国側に直接輸出せず、路線を切り替え、貨物の積み降ろし作業を行うため、貨物積替用ターミナルの新設が各検問所において必要である。関連し、インフラ整備コストが新たに出費されると強調した。



 モンゴル鉄道公社は、大規模な戦略的鉱床で活動する企業・組織及び地域に低コストで燃料提供するため、モンゴル石油製品輸入業者協会と覚書を結び、タワントルゴイ~ズーンバヤン方面鉄道路線で燃料輸送に向け準備している。これにより、鉄道輸送の継続と信頼向上を図ると共に、鉄道による燃料輸送は、超過負荷燃料の道路輸送に伴う道路損傷の削減に貢献し、土壌汚染を減らし環境負荷軽減にも寄与できると期待される。


 さらに、昨年21日から、ハンギ・マンダル検問所通過による輸出輸送に向けて、道路・運輸開発省、モンゴル鉄道公社、タワントルゴイ鉄道公社、モンゴリア・トランス・ライン社らが合同でタワントルゴイ~ツァガーン・ツァワ方面試験運転を開始している。 タワントルゴイ駅からタワントルゴイ・ツォグトツェツィー・ツァガーン・ツァワ・ハンギ方面におけるハンギ・マンダル国境検問所までの試験運転開始から21000㌧の輸出石炭を輸送した。