フレルスフ大統領:今後10年は科学技術・イノベーションによる復興に注力
政治9月16日、オフナー・フレルスフ大統領は、ミゲル・ディアスカネル・キューバ大統領の招請により、ハバナ市で開催されたの国連の途上国77ヶ国グループ(G77)首脳会に参加した。
「開発課題:科学技術・イノベーションの役割」をテーマとした同ハイレベル会合で、フレルスフ大統領はモンゴルの立場を表明し、国家レベルで実施される政策を紹介した。
同会合に国家元首、政府首脳、副元首を含む100ヶ国以上の代表が参加した。
フレルスフ大統領は演説で「科学技術・イノベーションの発展は、世界の開発ロードマップである持続可能な開発目標の実施を加速し、国家間平等の確保、発展途上国の社会的および経済的発展の加速に主要な手段となる。モンゴルは長期開発政策文書「ビジョン2050」で、国際競争力のある科学技術・イノベーション・システムの構築を計画し、今後10年間を科学技術・イノベーションによる復興を目指す。モンゴルは「E-モンゴリア」電子制度の全国導入に成功し、2022年にはデジタル開発通信省を新設し、デジタル立国を目指し取り組んでいる。また、科学技術分野の基盤を整備し、その能力向上に向け科学技術パーク開発と整備に集中的に取り組む」とし、「将来的に、持続可能な開発目標の達成を目的とした科学技術進歩の共有、イノベーション促進支援、地域の課題解決を目的とした研究およびプロジェクトやプログラムの共同実施により、科学技術分野でG77加盟国と協力したい。モンゴルのような内陸開発途上国は、情報通信技術を含む科学技術・イノベーションの開発と利用は、世界市場にアクセスする重要な手段となる。
ウランバートル市に拠点を置く内陸開発途上国国際研究センターは、内陸国の遠隔地による不利点の軽減やアクセス改善、特に貿易、輸送、通信、災害リスクなど、多くの重要な課題の解決に向け先進的政策研究が実施されている。科学技術とイノベーションの成果は、母なる地球の平和、人類の幸福、国家の持続可能な発展に捧げられるべきである。そこで、先進国と発展途上国間に、気候変動等における国際公約の履行に向け、科学技術・イノベーションのプロジェクトとプログラムへの資金増加、発展途上国の状況に合わせた譲歩的かつ柔軟な条件で先端技術の移転等、政府開発援助の協力関係が非常に重要である。同ハイレベル会合の成果が、途上国の開発支援とその実施における持続可能な開発2030目標(SDGs)達成に向けた科学技術・イノベーション活動の役割増大に大きく貢献するであろう」と確信を述べた。