モンゴル人研究者の発表、国際的に評価され、受賞
社会
(ウランバートル市、2024年2月15日、国営モンツァメ通信社)2月12~17日、ウズベキスタン・サマルカンド市で開催中の「移動性野生動物種の保全に関する条約」の第14回締約国会議(CMS・COP14)の際、サイガ保全に関する支部会議が開催された。
同会議は、サイガ保全協会により主催され、カザフスタン、キルギス、ロシア、タジキスタンの行政機関の代表ら、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引における条約(CITES)」事務局、アメリカ合衆国魚類野生生物局(USFWS)、サイガ保全連盟(SCA)、ゴールデン・オーシャン構想(ADI)、野生生物保護協会(WCS)、世界自然保護基金(WWF)などの代表らが出席した。
WCSの上席調査員兼生命環境プログラム・マネージャーであるB.ブーウェーバータル氏は、モンゴルにおけるサイガ保護と今後の事業について発表を行なった。同発表で、2024年にモンゴル政府に採択される「サイガ保護の戦略的計画」、リニア・インフラ建設過程におけるサイガ個体群保護、2018~23年にサイガ頭数が3391~1万5540頭に増加した実績、国際機関および市民社会との協力事業などが報告された。
WCSの調査員兼マネージャーであるS.ボロルツェツェグ氏は、サイガの違法取引防止に関する市民社会、政府機関、非政府組織の効率的な協力について発表した。
また、B.チメドドルジ氏、G.オロンバータル氏、Ch.バヤルマー氏が出席し、モンゴル・サイガ保護に関する取り組みを紹介した。
Ch.バヤルマー氏が、2023年に、サイガ保護プロジェクトの枠で行ったサイガ飼料研究発表が会議出席者の注目を引き、称賛され、国際的に承認された研究として受賞された。
ゴビアルタイ県の自然環境・観光庁の生物多様性専門家であるG.オロンバータル氏による、自然保護活動の実績が評価され、「優秀なサイガ保護者」賞を受賞した。