コーマ・カシミヤ輸出は1年延期
経済(ウランバートル市、2024年7月31日、国営モンツァメ通信社)モンゴルは、今年7月から洗浄されていないコーマ・カシミアのみを輸出することになった。国会は2022年に同事項に関する決議を発行した。具体的に、カシミヤ加工品の輸出に関する決議第19号である。内閣も同様の決定を下した。しかし、コーマ・カシミヤのみを輸出する政府令はまだ施行されず、来年の7月1日まで延期された。
輸出入用カシミヤが以下の要件を満たすための技術規制変更が政府決議第380号で可決された。
剛毛の含有量が0.3%を超えていないこと。
脂肪は1.0%を超えていないこと。
水分は17%を超えていないこと。
上記の要件に従い、モンゴルは洗浄されたカシミヤを輸出しない。しかし、決議の施行は延期された。
洗浄カシミヤを輸出しない決議に関連し、羊毛・カシミヤ工場は梳毛能力を倍増させ、投資を増加させた。
結果、以前6017㌧のカシミヤ梳毛能力があった工場の能力は、現在1万1437㌧に達している。
モンゴルで年間1万㌧のカシミヤが生産される。以前、その80〜90%が加工されず輸出されていた。更に洗浄工程に移行した。その結果、生産されたカシミヤの70~80%が洗浄された状態で海外に輸出され、20~30%が梳かれ、最終製品として輸出されている。
工場能力は以下の通りである。
洗浄能力5万4310㌧
梳毛能力1万1437㌧
紡績能力2278㌧
編み物能力450万個
製織能力2000м.㍍
食糧・農牧業・軽工業省が付加価値の付いたコーマ・カシミヤの輸出は経済的利益をもたらすという提案を内閣に提出した結果、決議が発行された。同省によると、決議施行により、カシミヤ輸出は4億2000万米㌦増加することが可能である。しかし、経済開発省(旧称)は、コーマ・カシミヤの加工設備能力を考慮し、決議の施行を1年延期した。従い、現時点でカシミヤ業界は、カシミヤを梳かすべきか、それとも洗い続けるべきかという問題に直面している。
現時点でモンゴルの羊毛カシミヤ業界で運営されている工場は以下の通りである。
16箇所の大規模な複合工場
51箇所の一次加工工場
74社の編み物中小企業
200箇所の小規模な家庭用作業場
モンゴルの長期発展プログラムである「長期ビジョン2050」にカシミヤ部門の支持、コーマ・カシミヤまたは最終製品の輸出増加が盛り込まれている。また、農牧業由来の原材料と製品の在庫に合わせ、加工工場の能力を最大限に活用し、製品加工のレベルを国際基準に引き上げることが記載されている。