国際NGOセーブ・ザ・チルドレン、モンゴルでの活動開始から30周年を迎える
社会(ウランバートル市、2024年11月19日、国営モンツァメ通信社)11月15日、セーブ・ザ・チルドレン・ モンゴル事務所は設立30周年を迎え、首都ウランバートルで記念式典を盛大に開催した。この節目は、1994年にセーブ・ザ・チルドレン英国の管轄下で始まったモンゴルにおける活動が、2009年以降セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンに引き継がれ、現在に至るまで継続してきた成果の集大成でもある。
記念式典には、モンゴル国会議員や政府関係者、国連や大使館関係者、国内外の資金提供者、パートナー団体、そして過去と現在のセーブ・ザ・チルドレンのスタッフなどが300名ほど出席し、これまでのモンゴル国内における子どもの権利推進の活動成果を振り返るとともに、今後のさらなる協力と支援活動の発展に向けた決意が新たにされた。
式典の冒頭、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン・アジア地域マネジャー兼モンゴル事務所長である豊田光明氏は、モンゴルでの30年間の活動を振り返り、支えてくださったすべての関係者に対し深い感謝の意を表した。
同氏は「モンゴルでの活動を通じて、教育、子どもの保護、保健、青少年育成、気候変動対策、災害支援など、さまざまな課題に対してセーブ・ザ・チルドレンとして取り組んできた。これまでに達成できた多く成果は、職員の献身的な努力、パートナーの皆さんとの協力、そして日本政府をはじめとする資金提供機関や支援者の皆様からの惜しみないご支援のおかげであり、心より感謝申し上げる。今後も引き続き、モンゴルの子どもたちのより良い未来のために支援活動を進めていきたい」と述べた。
また、式典では、30周年を記念して、特別な記念切手が発表された。この切手には、子どもの権利を尊重し、すべての子どもが平等に教育へアクセスできる社会を目指す姿勢が描かれ、さらに、木を植え、自然や動物を大切にし、安全で平和な社会で巣立つモンゴルの子どもたちの姿が取り入れられ、持続可能な未来を象徴するデザインとなっている。
さらに、式典では、これまでのセーブ・ザ・チルドレンの30年の活動を振り返るドキュメンタリー映画が上映された。この映画では、セーブ・ザ・チルドレンがモンゴルで実施してきた数々のプロジェクトとその成果などが紹介された。
セーブ・ザ・チルドレンは、過去30年間で20ヵ国の80を超える政府系機関や資金提供団体などから支援を受け、モンゴルで総額約4000万米ドル規模(日本円に換算して約62億円)の支援活動を実施し、モンゴルの子どもたちや地域社会の生活向上に貢献してきた。