モンゴル刺繍に夢中になった日本人女性
社会(ウランバートル市、2024年11月20日、国営モンツァメ通信社)モンゴル語を学びながら、モンゴル刺繍に夢中になった日本人女性、松本沙織さん。偶然出会った刺繍工房で、彼女の作品と情熱について話を伺った。
ーーあなたの作ったダーリン(嗅ぎタバコ専用の袋)、本当に素晴らしい。モンゴル刺繍を最初にどうやって学んだのか。
私はウランバートル市でアパートを借りて住んでいる。最初、アパートの大家さんが私に、モンゴル刺繍で作ったダーリンを見せてくれた。私の母もいろいろなものを縫う手先が器用な人なので、そのとき、自分にもできるかもしれないと思った。そこで、刺繍を教えてくれる場所を探し始め、インターネットで調べたところ、「Uran Khatgamal Uv Soyol」という工房を見つけた。とても評判が良さそうだったので、早速連絡を取った。最初は1週間に1回ほど習うつもりで行ったが、無料で基本を学ぶことができ、その後も親切に対応してくれた。
ーーモンゴル刺繍で作った最初の作品は何だったか。
最初は小さな巾着袋を作り友達にあげた。友達はそれが私の作ったものではなく、お店で買ったものだと思っていた。それから、今度はダーリンを作ることに決め、この緑のダーリンを縫い終えた。
ーーダーリンをどのくらいの時間で縫い終えたのか。
5ヶ月かけて縫い終わった。ある日はよく進み、別の日は時間が取れずに全く進まないこともあったが、何とか終わらせることができた。
ーーダーリンが1つ完成したら、次を縫いたくなるでしょう。
そう、またダーリンを作ろうと、どれが良いか悩んでいるところ。前回は少し暗めの色を選んだ。次はあなたの作ったダーリンのように色どりを変えてみた方がいいと思っている。また、今縫い終わったダーリンをよく見ると、少し不均一に見える部分がある。だから、これから縫うダーリンのステッチをもっときれいに改善する必要がある。次は誰かにあげるために、もっときれいに縫いたい。
ーーモンゴル 刺繍の魅力は何であるか。
モンゴル刺繍をしている時、私は何も考えない。悪いことも考えず、気がつけば1時間、2時間が過ぎていることがある。余計なことを考えていないことが良いと感じる。また、何時間もかけて作った刺繍が完成した時、とても清々しい気分になる。刺繍を続けるかどうか迷っていたが、完成した刺繍を見て、もっと素敵な作品を作りたいという気持ちが湧いてきた。それと同時に、モンゴルの伝統的な模様について理解が深まり、それを知るにつれて、ますます興味がわいた。自分なりに少し調べているが、もっと学びたいと思っている。