第11回『UB Food』フェスティバルでウズベク料理文化を強調

社会
b.dagiimaa@montsame.gov.mn
2025-04-09 11:49:15

(ウランバートル市、2025年4月9日、国営モンメツァ通信社)4月8日、ウランバートル知事室主催で観光客の増加および国際的な食文化の普及を目指した『UB Food』フェスティバルが開催された。


1週間にわたってスフバートル広場で開催されるこのフェスティバルは、初日から大勢の人々で賑わった。第11回となる今回のフェスティバルの特徴は、ウズベキスタンから来た10人のマスターシェフによる料理が提供されることである。

具体的に、ウズベクのブランド料理であるピラフ、シャシリク、カザンケバブ、サムサなどを試食し、同国料理文化をモンゴル人に紹介している。また、モンゴルの仏教寺院であるガンダン・テクツェンリン寺院の僧侶たちが、伝統的な方法で1㌧の鉄鍋を使ってヌーデル・スープを作り、モンゴル料理の文化を広める。


この際、H.ニャムバータル・ウランバートル市長は、「毎年4月の第2週には、モンゴルおよび多国料理文化を市民や観光客に紹介する『UB Food』フェスティバルを開催している。なぜなら、観光シーズンは主に6月と7月にピークを迎える。一方で、観光が活発でない4月と5月には、観光客を引き寄せる目的で『UB Food』フェスティバルのような国際的なイベントを開催することを目指している。また、市民に世界各国の料理文化を紹介し、次年度以降は調査結果を基に、同イベントを開催する」と述べた。


D.バタスフ首都観光局局長は、「このフェスティバルは、第11回を迎えている。世界中の都市では、各国の料理を広め、宣伝し、地元の人々の休暇や余暇を有意義に過ごすために料理フェスティバルが開催されている。このような例に倣い、ウランバートル市でも開催され、市民にとって楽しみにしているイベントの一つともなっている。今年の特徴は、ウズベキスタンから来た10人の専門シェフによるウズベク料理が提供されることである。また、関係機関は市民の安全と平穏を確保するために取り組んでいる」と述べた。


10000人収容のテントに訪れ、料理の試食をするために5000トゥグルクのチケットを購入する。その後、シャシュリク、ピラフ、サムサ、カザンケバブの作り方を見るだけでなく、無料で試食を行い、コンテストにも参加できる。同フェスティバルのために、ウズベキスタンからのシェフたちは、鍋や米、スパイスなど、料理に必要な全ての道具や材料を特別に持ち込んでいる。一つの鍋は300~800㍑の容量があり、最大で1000㍑分の料理を作ることができる。



ひとつの鍋で500㌔のピラフを作ることができ、その材料には100㌔の食肉、100㌔の米、40㌔の油、レーズン、スパイスが使用される。


シェフ歴30年のクリジャノフ・サディク(60歳)ウズベキスタン・シェフチームのリーダーは、『モンゴルの人々にウズベク民族料理を作り、味わってもらうために来た。現在、ピラフ、サムサ、シャシュリク、カザンケバブの4種類の料理をウランバートル市民に提供する準備が整った。ウズベク民族の最も重要な料理はピラフである。結婚式やお祝いの席でピラフがないことは考えられない。ピラフなしの結婚式や祝い事はない。私たちはモンゴルの代表的な料理であるヌーデル・スープも作ってみたが、本当に気に入った』と述べた。




ウランバートル市民に世界各国の料理文化を紹介することを目的に開催される『UB Food』フェスティバルは、今年は特に一つの民族の料理を特集し、その魅力を市民に伝えるという点で特徴的である。来場者は5000トゥグルグを支払うことで、無料で試食する。昨年までは、モンゴル国内で営業している国内外のレストランや食堂が、10~40%の割引価格でサービスを提供し、料理を宣伝していた。更に、例年は夏や秋に開催されていた同フェスティバルが、今年は初めて春に開催された点も特徴的である。


更に、『UB Food』フェスティバルは、若者向けのDJパフォーマンスやオープン・マイク、アートパフォーマンス「Baga Toirog(バガ・トイロク)」、ウズベキスタン製品の販売、ウランバートル劇場による公演、ポップオーケストラ「アニール」の演奏、ライブ音楽パフォーマンスなど、多彩なイベントが開催される。フェスティバル終了後、その会場では「サーカスの週」や、eスポーツ、シャガイスポーツ、3x3バスケットボール大会などが開催される予定であり、旅行者や観光客の注目を集めることを目指している。