ドルノゴビ県:タワン・モド寺院跡
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(サインシャンド市、2025年10月5日、国営モンツァメ通信社)ドルノゴビ県の歴史的遺跡の写真をシリーズで届ける。今回は、ドルノゴビ県・ハタンボラグ郡・スリンヘールにある「タワン・モド寺院跡」を紹介する。スリンヘールにある同寺院の建設時期は不明であるが、1937年の政治的弾圧の時期に破壊されたと地元の遊牧民が語った。同氏の話によると、ここに一本の根から分かれて育った五本の木があり、その根元の下に小さな泉があったという。寺院の僧侶らは、そこで供物のための水を汲んでいたそうである。五本の木の下にあった供物用の泉を広げたことで湿気が失われ、四本の木が枯れて倒れ、今では一本だけが残っている。寺院の跡地や建物の特徴から、同寺院に多くの僧侶が所属しなく、小さな寺院であったことがうかがえる。当時の状況により、同寺院は現在のマンダフ郡にあるウルギー寺に移された。寺院に所属していた僧侶らの多くは政治的弾圧を逃れて仏像などを持ち出し、移動したと遊牧民が語った。