Ulaanbaatar
閣議決定：5月31日
政治
石炭輸出が6倍増加
2023年5月時点で、予算収入が上回り、第一四半期の経済成長率が7.9％に達した。経済成長が回復しつつあるため、公務員給与、老人年金額及び福祉の一部を増額するよう決定し、予算修正案を提出することが適当であると判断された。
今年5月の時点で、政府が実施した政策の一環で、石炭の採掘と輸出が前年同期比6倍増加した。ダシゼヴェグ・アマルバヤスガラン内閣官房長官は、このような実績が給与及び年金額増加に影響したと強調した。
公務員数の上限を決定
公務員の生産性を向上させるために行政サービスに従事する労働力の最大数が決定された。具体的に2022年統計データによると全国の労働力は129万人であり、その15％を公務員とする上限が設定された。国家予算により給与が支給される公務員は22万5000人であり、これは法廷制限より18.4％高いということである。ただし、超過割合を直ぐに削減するのではなく、今後4年間で法律に適用させる。従い、公務員法が改正され、もう一つの盛り込まれる規制は障害者が公務員となる環境を構築することである。
2023年の補正予算では以下の5つの主要対策と資金計画：
1.公務員の約21万7000人が昇給対象
公務員の基本給を上げ、9866億トゥグルグが支出される予定である。21万7100人の公務員が給与引き上げ措置の対象となる。
2.高齢者の49万6300人が年金増額の対象
最初は年金差額を無くし、次は、全体的に10％を追加する。年金受給者は49万6300人であり、年金増額には3946億トゥグルグが支出される。
3.児童手当は全国子どもに支給
過去6ヶ月、対象外の原因で児童手当を受け取れなかった子どもに手当が返還される。現在、児童手当が支給される児童数に14万人以上が追加され、1677億トゥグルグが割り当てられる。
4.福祉手当を増加
福祉手当増加に900億トゥグルグが組み込まれる。合計14万4400人が対象となる。
5.交通渋滞緩和に1870億トゥグルグ投入
ウランバートル市の渋滞対策に1870億トゥグルグの資金が追加される。渋滞緩和向けの大規模プロジェクトが支障なく前進する環境を構築する。都市間道路と接続道路を完成させるための対策に資金が提供される。
上記の5つの対策には合計110万人の国民が対象となり、追加資金1兆8000億トゥグルグが予算に組み込まれる。2023年の予算では3600万㌧石炭を輸出する計画だったが5000万㌧に増やすよう予算修正に反映した。ボルド・ジャブハラン財務大臣は、予算修正は赤字を拡大させるのではなく、支出と収入のバランスを確保するよう取り組むと述べた。
