閣議決定 【12月13日】
政治
(ウランバートル市、2023年12月21日、国営モンツァメ通信社)
ジャブハラン財務大臣: モンゴル2024~25年に国債を返済不要
ボルド・ジャブハラン財務大臣は、モンゴル政府は外国証券を国際取引所で販売し、2024年返済の「ホラルダイ債」と2026年返済の「ノマド債」の一部を再資金調達により債務管理措置を成功裏に実施したと報告した。長期的に政府の対外債務予算の負担軽減、債務ポートフォリオの平均返済期間の延長、可能な限り国家予算から返済し、さらに残高削減を目的に2019~22年及び2023~25年の債務管理戦略文書に基づき、2022~24年返済の合計22億米㌦の外国証券の支払い残高は、「センチュリー」プロジェクトの第1、2、3フェーズの枠で措置を実施した。
2021年に実施された「センチュリー1」プロジェクトの枠で、モンゴルは史上最低金利による債務規制措置を実施したことに対し、2023年1月に実施された「センチュリー2」プロジェクトでは、発展途上国を対象に閉鎖状況にあった市場で債務規制措置を導入した初の国となり、デフォルト・リスクを完全に防ぐことができた。
2023年10月20~28日にかけ、「ホラルダイ債」の残り3億9250万米㌦が「センチュリー3」プロジェクトにより返済され、借り換えのための債務調整措置が無事に実施された。例えば、今年11月28日、国際金融市場で3億5000万米㌦の「センチュリー3債」が金利7.875%、期間5年半で取引され、債券の一部が買い戻された。
モンゴルは2024、25年に国債を返済しない。新たに取引された「センチュリー3債」に対する海外投資家からの注文総額が48億米㌦の史上最高額、つまり債務調整措置の13.7倍となる。さらに、モンゴル政府の「センチュリー3債」金利のリスク水準も2.3%の史上最低率となり、国が発行・取引する外債の平均リスク水準5.5%の半分となった。この時点で、米国中央銀行(FRB)の金利が0~1%であれば、モンゴル政府は2.3~3.3%の金利で債券を発行できたことになる。
政府は、債務規制措置の一環とし、延滞した高額の対外債務を借り換えることで、予算と国際収支に対する債務負担を軽減し、安定した為替レートを維持し、金融経済の安定にプラスの効果をもたらす。
ジャブハラン財務大臣は、モンゴルの信用格付けを維持し、さらに向上させることが重要であると述べた。
食肉とカシミヤ生産企業に融資提供
食肉とカシミヤを生産する企業を対象に2800億トゥグルグの融資を、商業銀行資金から提供することとなった。融資期限24ヶ月、年間利子6%、利子割引に国家予算から与える補助金をモンゴル銀行政策金利と連携し、年率13%を超えないよう概算し、承認された予算内に提供し、実施を管理することを関係者に指示した。
また、備蓄する食肉の品質や安全性等の一元管理を実施することを県・首都知事に一任した。
首都市民の2024年の春季食糧に使う8000㌧の食肉備蓄計画の実現は50~70%である。さらに、小麦粉の生産量と品質改善のため、10万㌧までの小麦の輸入が決定された。
畜産・食肉の取引を開始
「マクロ経済安定性強化に向けた一部対策」2023年6月付第233号決議進捗が紹介された。
同決議には、マクロ経済の安定化、経済、ビジネス活動の支援に向けた幅広い課題が含まれた。関連し、行政発行の特別許可を完全にデジタル化し、自然環境評価が求められる企業や一部サービスを制限し、その他事業は基準に従うよう規制される。
また、畜産・食肉の取引開始により都市圏における食肉価格の低下、地方世帯の所得上昇、医薬および医療用品の統括的な購入の活性化、タワントルゴイ~ガショーンソハイトの通過能力向上の迅速な実行、首都道路渋滞緩和の枠内でRFIDシステム活用の開始、観光促進、モンゴルへの外資系銀行の誘致に向け、取り組むことを関連省庁役員に指示した。