ジャモ・トラベルは 総合観光業としてさらに大きな発展を目指す

特集
naranchimeg199@gmail.com
2018-12-26 10:49:50

モンゴルでは、近年、ISO9001規格認証を取得する企業・法人が増えている。この度、ジャモ・トラベル社もISO9001 2015(品質マネジメントシステム)認証を観光産業・宿泊業としてモンゴルで初めて取得することとなった。

ジャモ・トラベルは、2008年にウムヌゴビ県ブルガン村・ホンゴル・トルゴイ地で「ドリーム・ゴビ」観光施設事業からスタートし、現在は主な事業を宿泊業として、国内有数の観光地であるフブスグル県やウムヌゴビ県、テレルジ国立公園に拠点を構え事業展開している。

国際規格ISO9001規格は、モノの寸法や形状などを細かく定めた「製品」規格ではなく、製品及びサービスを作り出すためのマネジメントシステムの確立およびその運用であり、顧客満足度を高めることを、第一の目的としている。



 

認証式典では、スイスにあるSGS社の北京支店代表のクリフ・ゼン氏が「品質マネジメントシステム導入により、日常業務における持続的な改善を遂行できる体制が整えられ、より顧客の満足を得ることを目的のサービスを展開できるようにする」と意義を語り、さらに「ISO9001201510項目300指標をクリアした認証取得は、国際水準に達したことを意味します」と発言。また、「企業が当該認証のみならず、その次の認証取得を狙ってステップアップして行くことこそ、企業の経営姿勢そのものである」と述べた。

ジャモ・トラベルは、従業員の知識や技術・技能、職務遂行能力の向上を重視しており、その取組の一環として、従業員セミナーを定期的に開催。2015年から社内人事評価制度へ「重要業績評価指標(KPI)」を導入し、それに基づく報酬制度を採用している。また、今年からはドイツ・シニア人材派遣サービス(SES)と連携し、今後は、宿泊業専門家等を迎え、彼らから技能や技術の導入を図ってゆく。

また、ジャモ・トラベルは、地方自治体と連携を積極的に図っている。同社はウムヌゴビ県ボルガン村の中学校や国立芸術大学と長期的な3者業務連携を結び、芸術大教員らが中学校生徒らへ舞踊等の教育指導し、今後、生徒達が、それを観光客に披露してゆく。これは大きな意味のある社会貢献を目的の事業だ。それは地元住民を取り込み、彼らの協力を得てはじめて成り立つ新たな商品開発のイニシアティブでもある。そのほか、遊牧民の日常生活を再現し、馬と遊牧民の繋がりを語る文化的イベントも企画中だという。

 

ゴビ砂漠を満喫できる景勝地「ドリーム・ゴビ」Dream Gobi Lodge


 

 ウムヌゴビ県の「ドリーム・ゴビ」は、スタンダード、デラックス、ラグジュアリーとの形態で、装備や広さが異なる64戸ゲルの宿泊施設と60人~80人のレストラン、観光客向けエンターテイメントの場として80人~100人が利用可能なレストラン等を構えている。ここでのゲルはすべて、水洗トイレと温水シャワーが完備。

ドリーム・ゴビでは、観光客の快適さや衛生面を最重要視し、また自然環境との共存に向けた取組を進めている。また、お客様により安全かつ新鮮な食材の提供を目的に2015年からビニールハウス菜園の取組が始まった。自然環境との共存を図るため、砂漠化や砂嵐などを防ぐため、およそ1000本の樹木、ゴビ砂漠で最も貴重な水資源を大切にするため、水再生とその再利用が実施されている。

 

国立公園にある絶景な自然= 「テレルジ・ヒルズ」Terelj Hills Lodge


 国立公園の絶景として人気のテレルジの岩山を背景とした「テレルジ・ヒルズ」宿泊施設がある。ここは、通年の営業で、旅行者を受け入れている。そこには、21戸の宿泊ゲルと12部屋の観光ホテルがある。ホテル内には、多目的ホール、子ども専用遊び部屋等が完備。そのほか、子供用屋外プールや冬季には、スキーやそり遊びを楽しめる施設が付属している。

首都圏から近い景勝地という点もあって、ここは大人気。観光客のほとんどは、日本や韓国、シンガポール、マレーシア等のアジアからの客だ。また、地元からの客も多く、会議、研修、および観光に利用されている。

 

フブスグル湖を存分に味わえる「レーク・フォレスト」Lake Forest Lodge


 

 


 

 フブスグル県の「レーク・フォレスト」宿泊施設は2017 年から開業。レック・フォレストは、3層の木製床の上に建てられた24戸のゲルと家族連れのためのロシア風の2階建てのログハウス、60人~80人を迎えられるレストラン、お土産店があり、各ゲルでは、水洗トイレ、シャワーが、完備されている。また、ここでは、貸切ボートでフブスグル湖でのクルージングを満喫することができる。