モンゴル商工会議所が発表 官僚主義の度合いに関する調査結果
経済 モンゴル商工会議所(MNCCI)が10月11
日に公表された官僚主義の程度を図る調
査で、政府が提供する行政サービス機能
をまとめた「Eモンゴリア」プラットフ
ォームによるデジタル行政サービスは、
従来の行政サービスに比べて好評だった
ことが分かった。
官僚主義の程度を図る調査は2004年か
ら毎年、MNCCIが独自実施。同調査を通じ
て課題を確認しその提起を目的とする。
今回の調査対象は全国750社。対象者の
41%は「Eモンゴリア」サービスに対す
る評価を3.46ポイントと回答。これは行
政サービス評価値の3.01ポイントに対し
て好評であった。回答者は「行政サービ
スの完全デジタル化を急ぐべき。人手に
頼らず、時間短縮につながる」とした。
オトゴンダワー・アマルトゥブシン
MNCCI会頭は「許可法の改正に伴い、行政
機関が発給する許可の種類は3分の1ま
で減った。以前は1400種類の許可があった。今後、官僚主義の程度は著しく低下
するだろう。官僚主義の低下は民業圧迫
の回避につながる」とした。
一方、回答者は、官僚主義に関する基礎
値はコロナ前(18年)の2.51ポイントに対
して2.42ポイント(数値が高いほど良くな
る。最高は5ポイント)とやや悪化したと
答えた。公務員の倫理や態度などは、他の
指標に比べて全般的に評価が高いものの、
行政機関の調整は悪いことが分かった。行政機関において手続きの時間が問題視され
ていることが判明した。許可交付申請手
続きや監査、入札事業などの評価も低かった。アマルトゥブシン会頭は苦情などの対
処について「管理・監督が弱いため、手続
き的瑕疵や公務員の過失などに関する苦情
件数のわずか8%のみが解決され、32%は
全く対応されていない状況だ。間違いなど
が認められていないことだ。所管官庁は正式な回答を出さない。フィードバックがち
ゃんと機能していれば、市民の不満などは相対的に減るはずだ」と述べた。