モンゴル宣伝の9大ニュース

特集
tserenlkham@montsame.gov.mn
2022-12-31 12:17:44

 弊社モンツァメ通信社はモンゴルを宣伝した9大出来事を発表する。

モンゴルは非核兵器地帯化宣言30周年、国連平和維持活動参加20周年にアントニオ・グテーレス国連事務総長がモンゴルへの訪問した。この際、国連事務総長は「モンゴルは非核兵器地帯だからこそ訪問している」と世界へ特別にメッセージを発信した。グテーレス事務総長の訪問は、非核兵器の国家であることの威信と重要性を示した出来事となった。

 世界各国は、コロナ禍で停滞した経済再生に向けて、外交関係と協力を活性化し、新レベルに持ち上げるよう努めている。モンゴルも同様にこの方針に向けて特に注意を払い、両隣国及び第三隣国との関係を進展させている。その表れとして、2022年に日本、ポーランド、ロシア、中国、韓国、ラオスの外務大臣、米国のダニエル・クリ テンブリンク国務次官補(東アジア・太平洋担当)、タイのジュリン・ラクサナウィシット副首相兼商務大臣がモンゴルを訪問したのである。

 さらに、中国の栗戦書(リー・チャンシュー)全国人民代表大会常務委員長とカナダのジョージ・フューリ・カナダ上院議長らがモンゴルを訪問したのが、モンゴルと中国、モンゴルとカナダの立法機関間の協力に新たなページを開いた出来事になった。また、モンゴルが国連教育科学文化機関(ユネスコ)加盟60周年の今年、オドレ ー・アズレー・ユネスコ事務局長がモンゴルを訪問し、全国ナーダム大祭の開会式に参加したこと注目の一つとなった。 

 同時に、モンゴルからの両隣国、第三隣国及びパートナー国へのハイレベル訪問の頻度も増えた。オフナー・フレルスフ大統領は中国と日本を国賓訪問し、国連総会、上海協力機構(SCO)首脳会議、国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)に出席した。そのほか、ゴムボジャブ・ザ ンダンシャタル国会議長がトルコと韓国を訪問した。さらに、ロブサンナムスライ・ オユンエルデネ首相は中国とロシアを訪問し、第24回冬季北京オリンピックとウラジオストックで開催された東方経済フォーラ ムに参加した。首相はまた、シンガポールとドイツを訪問し、英国エリザベス女王と日本の安倍晋三元首相の国葬に出席し、追悼した。モンゴルの外交政策概念である「モンゴルは平和を志向し、自由で開かれた多面的な外交政策を展開する」という目標と目的は成功裏に実施されている。


偉大なるハーンへの敬意、ハーン・貴族の歴史「チンギスハーン」博物館




 偉大なるチンギスハーンの生誕860周年に、モンゴル国民は敬意を表したのが今年10月にハーン・貴族の歴史を語る「チンギスハーン」博物館が開館したことである。この博物館は、過去30年でモンゴルの社会文化分野での最大の建設の一つになっている。さらに、博物館はアジアのトップ10の一つであり、原本展示品でも最大である。2022年: モンゴル宣伝の9大ニュース弊社モンツァメ通信社はモンゴルを宣伝した9大出来事を発表する。セキュリティ、宝物保管、保護の最新技術を導入し、専門のスタッフが揃っており、遊牧文明を総合的に展示できているのが特徴である。

 「チンギスハーン」博物館には約1万2000点余りの展示品があり、その92%は原本で、残りは外国の博物館や図書館、文書館にあるコレクションの模本となっている。博物館の建物の構造は国際基準に基づいて建てられており、世界的なAR(拡張現実)及びVR(仮想現実)技術が導入され、前世紀の歴史を自分の携帯電話でも見学できる。


国連平和維持活動へのモンゴルの 参加20年 




 2022年は、モンゴル軍が国連平和維持活動に参加してから20周年を迎える。

モンゴル政府と国連間で署名された「覚書」の枠組みで、2002年から南スーダン、アフガニスタン、西サハラ、コンゴ、イエメン、シエラレオネ、チャドを含む7ヶ国で2万人以上の平和維持要員が派遣された。モンゴルは平和維持要員の派遣人数では24位、911人の女性要員を派遣した人数では20位にランクされている。

 モンゴルが国連平和維持活動への協力と要員派遣20周年を記念し、大統領の後援の下で6月16日~18日にかけて「女性と平和、安全保障」をテーマの国際会議をウランバートルで開催した。

 8月にモンゴルを訪問したアントニオ・ グテーレス国連事務総長は、「モンゴルの歴史はモンゴル軍の歴史であることに同意する。モンゴルの平和維持要員を含め、豊かな歴史と伝統を持つ国民とは、他国よりも強く、勇敢で戦士の資質で際立っているのが当然のように思えた。モンゴルの平和維持要員の勇気は、モンゴル人の遺伝性にあるものだ」と強調した。


URECA-地球規模の問題解決を目指すモンゴル人若者の取り組み 




 URECA。これはモンゴル人若者が立ち上げた気候技術スタートアップ企業である。

同名は「Universal Renewable Energy Certifi cate Accreditor」の略語で、古代ギリシャ語の「Eureka(発見)」を意味す る。シンガポールに本社を置く同社は、カ ーボンオフセットシステムを誰でもアクセ スできることを目的で再生可能エネルギーの認証、コンサルティング・サービス、顧客を相互につなげる市場を整備している。同社は現在、カーボン・クレジット取引に向けてURECAプラットフォームを国際的に立ち上げようと取り組んでいる。彼らは、原則としてプラットフォームに記載される案件を自ら確認してから選択し、カーボン・クレジットを正しく採用できれば、気候変動対策では最高の結果を生み出せると予測している。そのため、URECAはカ ーボンクレジット市場を導入している。また、URECAはアジア基金から融資を受け、世界初の家庭レベルでのカーボン・クレジットを人工知能により認証し、ブロックチェーン上で登録する試験案件を「ゲル・ ウルゴー」NGOと協力し、実施している。また、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、ペルーの森林保護プロジェクト、ケニアとコンゴのプロジェクへの協力を交渉中である。


モンゴル国立馬頭琴交響楽団日本を代表する東京NHKホールで公演




 モンゴル日本外交関係樹立50周年の一環で、モンゴル国立馬頭琴交響楽団が11月30日に日本を代表する東京NHKホールで記念コンサートを開催した。

 これは、同ホールでモンゴルからコンサートを開催した初の楽団になったことだけではなく、訪日中のオフナー・フレルスフ大統領夫妻と天皇皇后両陛下が共に鑑賞された歴史的な出来事となった。また、天皇陛下の第126代天皇即位後の初のコンサ ートになったことも特徴である。コンサー ト終了後、徳仁天皇陛下は楽団員と再会され、2007年に楽団と共演された当時の写真を見ながら「とても懐かしい」と話されたという。

 モンゴル国立馬頭琴交響楽団は1992年に設立されてから30年間、ユネスコ及び日本、中国、韓国、オーストリア、スイス、 カナダ、トルコ、アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、ロシアなど30ヶ国以上の名門劇場の舞台で、国内外の素晴らしい作曲家の作品を演奏してきた。


ヴェルディの作品をバリトンボイスで征服するアマルトゥブシンオペラ歌手




 クラシック音楽界でモンゴルという名を世界的に轟かせ、2016年から10以上の名門劇場と契約を結び活躍している人民俳優のエンフバト・アマルトゥブシン歌手は、2021年に世界の「ベスト・バリトン」歌手に選ばれていた。また、2022年に世界のオペラニュースを届けるホームページ「 オペラ・ワイヤー」が今年のベストオペラ歌手の一人として発表した。

 同氏はイタリア、スペイン、ベルギー、ドイツ、フランス、イギリスなどヨーロッパ各国のオペラ劇場でヴェルディの『リゴレット』でリゴレット役、『トルバドゥ ール』ではルナ伯爵、『ナブッコ』ではナブッコ、『アイーダ』ではアモナズロ王、『 運命の力』ではドン・カルロ、プッチーニ『トスカ』ではスカルピアを演じ、観客から高く評価されている。「オペラ・ワイヤー」ホームページは、E.アマルトゥブシン歌手は「現代の最高のバリトン歌手の一人だけでなく、世界的オペラ劇場で最も人気のある歌手の一人でもあり、ヴェルディ作品の役をバリトンボイスで征服している」と強調した。


世界ツアーのロックバンド「The Hu」



 

 モンゴルの無形文化遺産と伝統音楽スタイルを現代的なロックとヘヴィメタル音楽を組み合わせた「匈奴ロック」という音楽流を生み出した「The Hu」バンドは、2022年にも世界ツアーを続けている。

 同バンドは今年、アイルランド、イギリス、オーストラリア、日本で演奏会を行い、さらに、彼らの音楽スタイルとアイデアは、ユネスコの精神と活動に合っていることから、ユネスコの「平和芸術家」の称号が与えられた。これはモンゴル初の芸術家となった。12月8日、「The Hu」はロンドンでニュー・アルバム「Thunder」を発表し、ミュージックビデオ「This Is Mongol」は、イギリスのヘヴィメタルとロック・ミュージック誌「Metal Hammer」が発表するベスト・ロックビデオ10の一つに選ばれた。このミュージックビデオについて同誌には「『The Hu』の全てのミュージックビデオを見たことがある人なら、彼らの故郷モンゴルへの旅行の準備を始めているかもしれない。それは4人メンバーで構成されるこのバンドは、モンゴルの壮大な自然のなかでビデオ撮影している。なお、『This Is Mongol』はアメリカのモハーヴェ砂漠で撮影されている。それでも、いつもと同様に素晴らしい演奏だった」と書かれている。

 ちなみに、2019年に同バンドはモンゴル最高位勲章「チンギスハーン勲章」を受章した。

 

モンゴルの舞台で117回公演された劇「国璽なき国家」 ロンドンのウエスト・エンドで上演




 モンゴル国の労働英雄、人民作家、詩人の故バボー・ラハグバスレン氏が著した劇「 国璽なき国家」を、2022年に「ヒーローエン タテインメント」スタジオのバトウルジー・ バータル演出家が身体的演劇の形で再演出した。国立ドラマ劇場の舞台で117回上演された同劇を、国内外の観客6万8074人が観劇したのが劇場の観劇記録を更新した。2023年はモンゴル・英国外交関係樹立60周年であり、その記念事業の一環として「国璽なき国家」はロ ンドンのウエスト・エンドでの来年の公演に 向けて準備を進めている。「国璽なき国家」 の英語版での監督を歴史学者のジョン・メン氏と劇作家のティンバーリック・ヴェルテンベイカー氏らが務め、演劇脚本の英語訳を弊社モンツァメ通信社のエルデネツォグト・ソドントス社長が行った。