Ulaanbaatar
国有企業のガバナンスを改善
政治
（ウランバートル市、2025年1月9日、国営モンツァメ通信社）1月7日、国有企業を効果的に運営するための法案に関する討論が行われた。
モンゴル商工会議所と内閣官房が共催した「国有企業および地方所有企業の生産性向上とガバナンス改善に関する法案」の討論会に国有企業および民間企業の約200社の代表者が出席した。討論会で、国有企業122社を70社に削減することが話し合われた。ニャムオソル・オチラル内閣官房長官は、「国有企業は、富の基金の収益増加に貢献すべきである。しかし、利益を上げず、赤字になっている企業が多い。今後、利益を上げられない企業は国有企業である必要はない」と強調した。
同氏はまた、「国有企業の生産性を向上させ、ガバナンスを改善し、透明性を確保する法律が制定されることで、政治的影響を減少させることができる。長年、取締役会のメンバーや最高経営責任者の選考基準が不明確であった。選考がオープンであると言われているものの、実際にはそのような状況はなかった。従って、選考過程の明確化が進められている。また、国有企業のステータスを完全に整備する。予算法に基づき、3年間連続で財政的な損失を出した場合、その国有企業を直ちに解散するという法的規制が設けられた。
国有企業法により、効率的で成果を上げている企業のみが国有企業として残る。利益を上げられず、損失を出している企業は解散あるいは統合される。同法律では、政府がどのビジネスに関与し、どのビジネスには関与しないかが明確に決定される。政府は4種類のビジネスに関与する。法律が成立した後、その原則に基づき、国有企業が従うべき基本方針を国会に上程して承認を得る。
民間企業と競争しないという基本原則が法律に盛り込まれた。2023年の時点で、122社の国有企業が収益情報を国有企業政策調整局に提出した。51社の法人が3800億トゥグルグの利益を上げ、5社の法人が合計で4兆トゥグルグの利益を上げている。約5社が全く利益を上げず、赤字を出した。国有企業が利益を上げれば、蓄積基金や富の基金の収益が上昇する。富の基金の収益増加は、国有企業の利益上昇に直接関係する。収益を上げるためには、国有企業のガバナンスをより透明かつオープンなものにする」と述べた。
