国際金融公社の営業スペシャリスト・ボロルマーさん:モンゴルで再生可能エネルギー資源を開発するいくつかの方法がある

特集
gombosuren0625@gmail.com
2021-05-10 15:11:33

 米国ワシントンに本部を置く大規模な金融機関である国際金融公社(IFC)に営業スペシャリストとして務めているモンゴル人のチメドナムジル・ボロルマーさんにインタビューした。彼女は世界エネルギー会議(WEC)の「Future energy leaders 100」プログラムに参加する事が選ばれた。

 ――貿易開発銀行(TDB) から国際金融公社(IFC)まで、ボロルマーさんのキャリアについてお聞きします。

  私はモンゴル国立大学の 経済学学部で銀行・金融を専攻しました。大学4年生の時、TDBから仕事のオファーがあり、この銀行で4年間務めました。その後、米国の大学で修士号の取得を目指している時、ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏が 設立したグラミン財団で5ヵ月間、インターンをしました。無給だったが、主にアフリカの後発発展途上国における金融サービスのアクセを向上させる事業に関与しており、たくさんのことを学びました。

 その後、2013年に帰国し、IFCのモンゴル事務所で3年間、グローバル・グリーン成長研究所のモンゴル事務所、ソウルの本部で2019年まで務めました。このように、モンゴル、アジアの国々、アフリカで実施された発展途上国のグリーン開発を支援する 省エネ、再生可能エネルギーの事業に取り組み、多くの経験を積みました。現在、IFC の本部に執行役員として務めています。

 ――IFCに入るのは難しいことだと考えますが、就職のプロセスについては。

 世界銀行グループ機関の1つであるIFCは1956年以来、発展途上国における民間セクターに対する投資支援や技術支援などを行っている最大の機関です。従業員数は約3600人で世界100ヵ国で営業を行っています。IFCに入るまで、1年間準備したと言えま す。IFCに就職するため、2ヵ月に2つの試験、5つの面接を 受けました。これまで、不合格となった数多くの面接から学び、たくさんの人々にアドバイスを受けました。申し込 みと面接で自分をどのようにアピールするかが重要です。

 ――IFCでの1日をどう過ごしていますか。現在、何に焦点を当てていますか。 

 1日当たり、平均4~5の会議があり、主に朝、行います。 午後は実行する必要がある仕事に集中します。新型コロナが発生する前は、弊社が実施している事業の対象国を自ら訪れることが多かったが、今はオンラインで仕事を行っています。 

 私は弊社の実施によるインフラ整備分野、特に環境に優しいエネルギーの事業に携わっています。例えば: 洋上風力発電所のフィジビリティー・スタディー、開発途上国における低コストの発電設備 の調査、民間セクターの参加促進、リスク軽減メカニズ ム、投資などに取り組んでいます。

 ――世界エネルギー会議 (WEC)の「Future energy leaders  100」(FEL)プログラムに選ばれたのですね。このプログラムについて詳細をお聞きしたいです。

 WECは1923年に設立された国連(UN)の信任を得た組織です。WECの実施によるFEL100 はエネルギー分野で活躍している若手専門家たちの総合ネットークであり、毎年、世 界中から30人の若者専門家が選ばれ、このネットワークに入門します。これで、世界中からの若手専門家たちは将来のエネルギー分野のビジョンを描く、直面している課題を解決する、また、革新的事業 を発案して、実施するため努力します。今年からこのプログラムのモデルプロジェクトをモンゴルで実施するため、組織にチームに入りました。 このプログラムの目的はエネルギー分野における将来のリ ーダーを支援する、能力を向上させることです。

 ――モンゴルでは再生可能エネルギーの大量の資源があります。しかし、この資源の使用と開発はこの分野の問題となっています。モンゴルはこの分 野を発展させるため、どうすればいいと思いますか。

 モンゴルで再エネを開発するいくつかの方法があると思います。再エネを開発させる競争力のある市場を作り、世界の基準通り、低価格で競争するシステムを構築すべきです。さらに、政府のエネルギー政策の一環として、送電網 用の大容量の再エネ源を開発し、配電網で家庭用の分散型エネルギー源を使用すればいいと思います。これにより、 再エネの使用が高まるとともに、ウランバートル市の大気汚染物質削減の解決にも貢献します。一方、長年間、話してきた北東アジアのエネルギー・スーパーグリッドの建設です。これは、ロシア、モンゴル、中国、日本、韓国の5ヵ国を結ぶ高圧送電線を建設し、エネルギーを輸出入する ことです。モンゴルは太陽・風力資源を電気に変換し、北東アジアへエネルギーを輸出するという大きいな目標を達成するのが可能だとした研究もあります。 

 ――先進国で活躍しているモンゴル人は母国を外から見つめ、変化と発展が必要な所をよく見つけると思います。ボロルマーさんは母国の何を変え、どんな分野を発展させ たいですか。 

 外国に住んでいるモンゴル 人は新しいアイデアを見つけたら、モンゴルで導入する機会を探ると思います。私は幼児の健康に向けて活動を行う「健康な子ども・明るい未来」NGOのボランティアとして、10年前から0~5歳の子どもに対する健康サービス、必要な医療機器などを提供するいくつかのプロジェクトに関わってきました。2010年から合計12事業を成功裡に実施し、7億3100万トゥグルグ相当の医療機器をUB市と地方の病院に引き渡しました。モン ゴルの保健分野は外国から学ぶことがたくさんあります。保険制度を変え、医療サービスへのアクセスを改善する必要があると思います。また、教育の改新も必要となっています。 

 ――今後の目標は何でしょうか。 

 今、私が務めている分野、特にエネルギー分野に特化する目標があります。アフリカで5億3000万人が電気のない生活をしています。これは再生可能エネルギーの多種類のソリューションを導入すべき大規模の市場だと思います。学ぶことがたくさんあるこの地域で仕事する、住む目標があります。さらに、技術に基づいた革新的なエネルギーサ ービスと製品を開発するスタートアップを作る将来の目標があります。 

 ――ありがとうございまし た、今後の活躍を期待しております。 

情報源:Itoim.mn