世界市場への上場を目指す「モンゴリアン・ラム」ブランド

特集
gombosuren0625@gmail.com
2021-05-24 10:27:10

 モンゴルは羊産業だけで年間10億米㌦を稼ぐことができる。この利益は国の収入ではなく、直接遊牧民の収入になる。国家予算の4分の1に相当するこの資金はモンゴルの経済発展に重要な役割を果たすとともに、1000頭未満の家畜を持つ遊牧民の1世帯は年間2億~3 億トゥグルグの収入を得られると、「裕福な遊牧民」事業実施中の裕福な遊牧民育成センターNGOがアピールしている。

 モンゴルは食肉を輸出すると、過去30年間話している。食肉の輸 出は社会主義時代にも課題になっていたが、唯一の支障は家畜の疾病である。モンゴルでは家畜の疾病問題は完全に解決されていないため、食肉の輸出が本格化され ないままである。一方、モンゴル国民の伝統的な放牧方法も食肉の輸出に影響を及ぼしている。つまり、遊牧民は家畜を成熟するまで、4~5年を費やし、牧草地における過放牧も深刻化している。その代わり、若い家畜の肉を加工し、市場に導入することが可能である。モンゴルを訪れる外国人にとっては新鮮な牧草を食べ育った家畜のオーガニック肉を食べるのが楽しみである。モンゴルのような自然草地で家畜を飼養している国は世界に少ない。そのため、新鮮でオーガニック家畜製品を生産する機会が十分ある。

 1歳未満の若い家畜は家畜の疾病にかかる可能性が低いため、若い家畜の肉は純粋でオーガニック食品とみなされる。裕福な遊牧民育成センターNGOはこれらの機会を発見し、モンゴルにラム肉ブランドを導入している。同NGOの実施による「裕福な遊牧民」事業の枠組で「モン・エコ・ラム」社との協力で「モンゴリアン・ラム」プロジェクトを開始した。裕福な遊牧民育成センターNGO会長L.オドスレン氏は「遊牧民が生産者、ビジネスマンになる機会を作るため、家畜郡の構造を変え、家畜を短期間に市場へ導入するための『裕福な遊牧 民』事業をゴビスムベル県で初めて開始した。同県をこの事業のモデル県にすることを目指している。これで、ゴビスムベル 県でオス羊の品種改良を行い、肉用のバルガやウゼムチン品種の雄羊が導入した。その結果、 同県における家畜の質が向上し、誕生6~7ヵ月の子羊の体重は35㌔を超えてきた。これは西部地域におけるトゥルグ(1~2歳の羊)の体重に相当する。さらに、ゴビスムベル県の遊牧民は裕福な遊牧育成センターを通して若い羊の肉を市場に供給し始めた。ドルノド、スフバートル、ホブド県からの若い羊の供給も始まった。また、この事業はウムネゴビ、 ヘンテイー、フブスグル、ホブ ド、ボルガンの5県で成功裡に実施されている。


 これで裕福な遊牧民育成センターNGOは、モン・エコ・ラム社、ツァロート・イムぺクス社の食肉加工工場と協力し、国際基準を満たした工場で「モンゴリアン・ラム」という純粋でエコラム肉を加工し、市場に供給している。市場への供給により、遊牧民たちがより積極的になり、家畜の品種も改良された他、家畜1頭による受益も向上した。その結果、遊牧民が家畜の頭数の多さではなく、家畜の質向上を重視するようになった。さらに、遊牧民が頭数が少なく質の良い家畜を放牧し、冬季の寒い時期を無事に乗り越え、若い家畜から持続可能な収入を得る機会が作られた。そのため、「モンゴリアン・ラム」ブランドはモンゴル の畜産分野を改新する総合プロジ ェクトになることに違いない。国家統計委員会の統計によると、2019年にモンゴルにおける家 畜頭数は7090万頭に達し、歴史上最多とされていたが、2020年に家 畜頭数は6710万頭になった。その3000万頭は羊であり、1400万~1500 万頭は出産できる羊。つまり、成熟した羊の1500万頭の放牧や飼料に時間とお金をかけ、ゾド(冷害・雪害)にも大量で死亡する。 このような状況を受け、若い羊の肉を市場に導入するのが非常に重要なことである。

 世界中では成熟した羊の肉ではなく、ラム肉をミネラル含有量が最多の時、食事に使用してきた。この食文化をモンゴルに導入し、肉・肉製品を質が高いうちに海外へ輸出する他、モンゴルの人々に新鮮で質の良い食品を使用する理解を与えることも重要ある。我々は家畜を自然草地で放牧する伝統的な方法を維持しながら、世界中の人々が既に使用しなれたラム肉を生産し、世界に輸出する可能性が十分ある。

 ラムという言葉をモンゴル語に 訳せば、モンゴル人に母乳を飲んでいる子羊が浮かぶ。モンゴルでは子羊の肉を使う習慣、伝統は大昔からなく、遊牧民がラム肉生産を受け入れるのはそんなに簡単でない。しかし、誕生したばかりの子羊ではなく、生後8~12ヵ月となった若い羊の肉を国内で生産していることを遊牧民が理解する必要がある。

 「モンゴリアン・ラム」プロジェクトのコーディネーターであるL.オドセル氏は「このプロジェクトの枠組で飼育した若い羊からとれる肉量は17㌔~23㌔。計算してみたら、モンゴルで質の良い雌・雄羊が2000万頭がいれば、経済的に多大な利益をもたらす。年間2000万頭の子羊が誕生すれば、500~600万頭は国内の需要を十分満たす。残りの子羊によるラム肉を世界平均価格の10~15米㌦で輸出できる。これにより、子羊150万頭によるラム肉からおよそ15億~20億米㌦の利益を得ることができる。最も重要なのはモンゴル総人口の3分の1を占める遊牧民の持続可能な収入が5~10倍増加するほか、ウランバートル市と地方の小中企業も発展する」とし、「モンゴリアン・ラム」ブランドがアメリカ、ニューヨーク、東京、モスクワ、北京でのKFCやマクドナルドのようなフランチャイズになる目標を立てています。もちろん数多くの支障が直面すると思っていますが、一生懸命頑張りたい」と述べた。

 アラブ諸国は近年、モンゴルから若い羊の肉を購入している。一方、我々は自ら、新鮮でエコラム肉を使用すべきである。世界中で新鮮で柔らかいラム肉を主に使用している。このような肉を国内で生産し、自分たちで国内のブランドを支援し、多く使用する必要もある。若い羊の肉を海外へ輸出し、国内の消費者もよく使用することは我々のゴールである。


関連ニュース