Ulaanbaatar
社会保障費の再分配が推奨
社会
（ウランバートル市、2024年9月2日、国営モンツァメ通信社）世界銀行の貧困・社会的保護チームは、モンゴルの財政政策が貧困と不平等を及ぼす影響について調査を行った。同調査で、国家が提供する現金給付が貧困削減に寄与しているが、モンゴルの社会保障費は世界中所得国と比較すると高いことが指摘された。そのため、特定のグループを対象に効果的な貧困削減プログラムに費用を再配分することが推奨された。
2022年に国家統計委員会（NSC）が家計社会経済調査と行政データを用い、世界80カ国以上で用いられている平等促進手法を活用して算出した調査の結果を家族・労働・社会保障省の職員に発表した。
同調査は、社会保障プログラムが貧困と不平等に与える影響を評価し、より効果的な施策を提案することを目的している。
調査評価では、社会的養護と福祉プログラムが貧困と不平等に与える影響、社会的養護支出の有効性、社会的養護受給者の重複などを考慮した。同調査結果は、人口を10の均等なグループに分けて分析し、平均以上の国、平均以下の国、低所得国と比較した。
同調査結果は、今年11月に世界銀行によって最終決定される予定で、家族・労働・社会保障省の責任者らが計算に含まれる福祉プログラムについて追加情報を提供する予定であると同省が報じた。
