J.アリウンゾル氏:刺繍に夢中になり、好学の精神で学び続けた
インタビュー
(ウランバートル市、2025年3月7日、国営モンツァメ通信社)28回目の「モンゴル縦文字競書大会2024」国際コンテストを成功裏に開催した。同コンテストの「文書以外の作品」部門で1位を獲得した、モンゴル語と書道を尊び学びながら、また伝統文化を継承している、ウランバートル市ハンウール区第34番学校12年生B組の生徒、J.アリウンゾル氏に話を伺った。
ーー「モンゴル縦文字競書大会2024」国際コンテストの「作品」部門で1位を獲得したことをお祝い申し上げます。今回が初めての参加にもかかわらず、1位を獲得しましたね。コンテストの情報は最初にどこで得ましたか。
担任の先生が毎年同コンテストの展示会を見に行く。また、『フムーン・ビチグ』縦文字週刊紙を定期的に購読する。従って、先生がサークル生徒に参加を呼びかけ、同コンテストに参加することを決めた。
ーー同サークルはいつ設立され、どんな活動をしていますか。
サークルは1年前に設立されたモンゴル縦文字の「ゲゲーン・エグシグレンン」である。サークルの顧問はG.ダワーナサン先生で、書道や筆での書き方を教えている。そして昨年の春には、「ズーンフレー」寺院のM.エルデムビレグ先生に竹筆での書き方を教わった。現在は、E.アンフバヤル先生から筆での書道の授業を追加で受ける予定である。
ーーサークルの生徒数を教えてください。
6年生〜12年生の26人がいる。
ーー「モンゴル縦文字競書大会2024」国際コンテストの12年生の部門で竹筆で書いて参加しましたね。同作品を準備するのにどれくらいの時間がかかりましたか。
私は夏に竹筆で書けるようになった。筆での書き方はまだ習っていなかったが、選んだテーマでエッセイを書き、それを縦文字にして、文字脱字の確認は済ましていた。同作品を提出する前にM.エルデムビレグ先生からアドバイスをいただいた。そして、一晩で作品を下書きせずに書き終えた。

ーー竹筆で書くことは難しかったですか。
簡単だと感じた。一番大事なのは、最初から基本技術をただしく学ぶことであると思った。
ーーモンゴル縦文字を簡単に学ぶ方法をどのように見つけましたか。いつからより深く学び始めましたか。
以前は、他の学校に通っていた。その時は文章力は良かったが、読解力や他の知識が少し足りなかった。しかし、34番学校に転校してきたとき、モンゴル縦文字の先生が私をオリンピアードの準備に取り組ませた。それからモンゴル縦文字の授業がもっと好きになり、上達した。
ーーでは、今後モンゴル語・縦文字を専攻にする考えはありますか。
現時点ではそのような計画はまだない。将来的には法学を学ぶ予定である。
ーーご家族にモンゴル刺繍より作品をつくる方はいますか。
家族に刺繍をする人はいない。家庭科目で先生に技術を教わった。更に、YouTubeで動画を見て独学で学んでいる。
ーー独学で技術を向上させているのは本当に素晴らしいことです...現在、何枚のダリン(刺繍を施した布袋)を作りましたか。
毎年2枚のダリンを作っている。過去3年間で合計6枚のダリンを作った。

ーーコンテストのダリンはどのくらいの期間で作られましたか。
同コンテストに参加するつもりであると伝えたところ、先生に「自分の得意分野を活かして作品を作ってみてはどうか」と言われた。それで、作品のアイデアを考え、11月から制作を始め、約1ヶ月かけてダリンを完成させた。

ーー「モンゴル縦文字競書大会」コンテストの感想を聞かせてください。
同コンテストが全ての人に開かれていることに大変感謝している。誰でも参加できる機会があり、情報が広く普及し、主催者との連絡もスムーズにとれた。
ーー次回のコンテストもまた待っていますね。もちろん、他の部門にも参加するチャンスがありますよ…
ありがとうございます。参加する!他のカテゴリでも、同カテゴリでも自分の作品を更に改善し、挑戦したいと思う。
ーー初めてコンテストに参加して、優勝したことを家族や先生はとても喜んだでしょうね…
結果を聞いたとき、とても嬉しかった。母は特に喜んでくれた。先生もとても支えてくれたので、喜んでいた。
ーー同コンテストに参加したいと考えている同年代の人にメッセージはありますか。
自信をもって、好きなカテゴリに参加してみてね。入賞するか否かは重要ではなく、参加と挑戦は大切である。参加により身につく経験や知識が重要だと思う。




