日本大使館で草の根無償3案件の署名式 幼稚園、学校、地域診断治療センターの改修

社会
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2019-12-19 11:36:32

 12月13日、在モンゴル日本大使館で、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」に係る3件の文書に林伸一郎臨時代理大使が署名を行った。

★「スフバートル県トゥメンツォグト郡幼稚園改修計画」

★「ウランバートル市ハンオール区第15番小中高等学校改修計画」

★「ドルノド県ヘルレン郡地域診断治療センター改修計画」

 冒頭の挨拶に立った林臨時代理大使は、「本日13日、日本では新年の準備を始める伝統的な日で

す。この日を機に、新しい改修事業に取り組めることを喜ばしく思います」と述べた。

 この3案件の供与限度額は合計は、27万1009米ドル、モンゴル通貨で7億1916万8507トグログに相当する。今回の3案件を含めた2019年度のモンゴルに対する「草の根・人間の安全無償資金協力」による実施案件数は5件となり、供与限度額の合計は、44万820米ドル、モンゴル通貨で11億6509万トグログとなった。また、1990年に草の根無償がモンゴルに導入されて以降、12月13日現在、547件が実施された。

 ドルノド県のM.バダムスレン知事は、「長い間、修理出来なかった感染症病棟の内装、上下水道、医療機器など全ての修理が今回、叶います。今後いい環境になると喜んでいます」と語り、また、ウランバートル市のハンオール区アマルトゥブシン区長は、「雨漏り、カビなどからの湿気対策が長年の課題で、子どもらに肺炎や気管支炎などの障害が出ていた。前面的な屋根の改修をしてもらいます」と期待感を述べた。

※「草の根・人間の安全保障無償資金協力」は、日本政府が1990年に導入した制度で、開発途上国の地方公共団体、教育、医療機関などが実施し、草の根レベルに直接裨益するプロジェクトに対し、日本国の在外公館が中心となって資金協力を実施する制度である。