モンゴル・インド「ビジネス・フォーラム」 経済交流の活性化を期待
経済
1月20日、インドの駐モンゴル大使館とモンゴル商工会議所共催の「モンゴル・インド・ビジネス・フォーラム」がモンゴル商工会議所において開かれた。モンゴル・インド外交関係樹立65周年の記念行事として位置づけられた同イベントには、両国事業者200名が出席した。
「精神的な隣国」と位置付けられたインドとの関係は、農業やIT産業、医薬品、重工業、食品製造分野で推進。2017年度の貿易高は3200万米㌦。2018年は前年比4割増の5270万米㌦だったのが、2019年で3800万米㌦まで伸び悩んだ。アジア太平洋貿易協定へのモンゴル加入は対インド経済協力の拡大をもたらすとの声が上がった。
外務省貿易・経済協力局のT.バトツェツェグ次席は「両国はともに世界貿易機構の加盟国。加盟国同士は自由貿易協定の締結を通じて関税優遇措置を設けられる。国会が昨年末にアジア太平洋貿易協定の加盟を批准した」と述べ、「モンゴルは中国、韓国、バングラデシュ、ラオス、スリランカをはじめ国々が加入。国産1万点の商品は3~4割の関税優遇を受けられる」とした。
一方、O.アマルトゥブシン商工会議所会頭は、活発な外交関係を背景に事業者間の交流が盛んになったとし、経済規模を拡大させるに輸出増加と投資誘致が大事だと語った。さらに2000万米㌦規模のIT専門家育成のための体制づくり、3000万米㌦の薬品製造事業が進行中だと、同氏は国内事業に言及した。モヒンデル・シン大使は、経済関係の強化を図っており、「インドの鉄鋼産業に欠かせない原料炭をロシア経由でモンゴルから調達する方法を考えている」とした。さらに、「インドから派遣団も現地入りしており、事業が活性化する」との見通しを表明した。