「ホワイト・ゴールド」の結果、原材料の70%を国内生産者が供給
政治
(ウランバートル市、2025年12月17日、国営モンツァメ通信社)オフナー・フレルスフ大統領は「ホワイト・ゴールド」全国運動の一環として、軽工業分野で事業を展開する国内企業を視察した。
大統領が最初に訪問した「トド・オイムス」社は、2011年に設立された。200人以上の従業員を擁し、年間1000㌧の原毛調達、200㌧の糸紡績、1000万足の靴下を生産する。遊牧民から調達した原材料を12段階の工程で加工し、最終製品として仕上げ、国内で16の販売拠点を通じて販売するほか、ロシア、カザフスタン、韓国、日本、米国、ドイツ、フランスなど16ヵ国に輸出する。「ホワイト・ゴールド」全国運動の枠で、42億トゥグルグの運転資金融資を受け、原材料の備蓄を行うとともに、生産規模を拡大した。
「ゴヨル・カシミヤ」社は「ホワイト・ゴールド」全国運動の結果、生産能力を30%拡大した。「ゴヨル・カシミヤ」社は、2005年に羊毛およびカシミヤのニット製品、縫製品、織物、キルティング製品の生産を開始した。同社は1日当たり500~1000点の製品を生産する能力があり、200人以上の従業員を雇用している。国内に10の直営店舗を展開するとともに、20ヵ国以上へ製品を輸出する。「ホワイト・ゴールド」全国運動の枠で、240億トゥグルグの運転資金融資および設備投資融資を受け、生産能力を拡大した。例えば、2024年に26.8㌧の原材料を調達したが、本年は81.5㌧を確保している。同期間に、設備能力、生産量、輸出売上高はいずれも30%上昇し、雇用が25%拡大した。「ゴヨル・カシミヤ」社は、主力の製造事業に加え、食品廃棄物を活用した土壌用コンポスト肥料を製造しており、同肥料1㌧当たり二酸化炭素を3000㌧削減する効果があるという。
企業経営陣は「ホワイト・ゴールド」全国運動の枠で、政府が政策的支援および財政的支援を提供していることに謝意を表するとともに、同運動を今後も着実に継続し、特に複数の紡績工場を建設することが望ましいとの認識を示した。従って、羊毛およびカシミヤを国内で完全に加工し、付加価値の高い製品を生産する基盤が一層強化される。また、輸出規模および外貨獲得額の拡大により、牧民と原材料供給者の所得が増加し、モンゴル産カシミヤの価値が国際的に一層確立されると見込まれている。


