モンゴルとハンガリー間に直行便が開設
政治
(ウランバートル市、2025年4月27日、国営モンツァメ通信社)バトムンフ・バトツェツェグ外相は、ハンガリー公式訪問中に、ペーテル・シーヤールトー外務貿易大臣と正式会談を行った。
会談では、モンゴルとハンガリーの国交樹立75周年を迎えたことを受け、両国関係の成果を確認するとともに、社会・経済のさまざまな分野における実質的かつより効果的な協力を推進していくことで合意した。特に、経済的利益の拡大と投資促進に向けた互恵的なパートナーシップの強化に重点を置く方針が示された。
また、両国は経済協力の潜在力を最大限に引き出し、貿易額の拡大に取り組むことを確認した。さらに、2024年に締結された「航空協定」の円滑な実施を進め、両国の首都間に直行便を開設することで一致した。
バトツェツェグ外相は、ハンガリー公式訪問中に行われた会談において、モンゴルの長期開発戦略に盛り込まれた優先課題について紹介した。外相は、政府が推進する「食料安全保障・供給」、「10億本の植林」、「ホワイト・ゴールド」、「ブルー・ゴールド」などの全国運動を説明し、同取り組みを成功に導くため、ハンガリーとの幅広い協力の可能性があることを強調した。
更に、気候変動、砂漠化、土壌劣化、食料安全保障といった地球規模の課題に対応するため、2026年の「国際牧草地および遊牧民年」および来年ウランバートルで開催予定の「国連砂漠化対処条約第17回締約国会議(COP17)」に向けた緊密な連携についても協議が行われた。
ハンガリー政府がモンゴルの若者に対してハンガリーの優れた大学で学ぶ機会を提供している奨学金プログラムに感謝の意を表し、両国の教育分野における協力を一層拡大する方針を確認した。
また、両国間では文化・科学分野での連携も活発に進んでおり、共同の学術・考古学研究、文化芸術の共同発信を通じて、次世代への継承と両国民の相互理解の深化に重要な役割を果たしていることが強調された。