バヤンホンゴル県(県の紹介シリーズ 15)

モンゴルについて
naranchimeg199@gmail.com
2019-02-12 11:37:28

 バヤンホンゴル県は、モンゴル中南部に位置し、ウランバートルから640㌔の距離にある。同県は1941年で設立された。面積は約11万5977平方㌔。人口はおよそ8万4800人。同県は北にアルハンガイ県、東にウブルハンガイ県、南にウムヌゴビ県と中国、西にゴビ・アルタイ県とそれぞれ接する。県庁所在地はバヤンホンゴル市。夏と秋は観光に最適で、遊牧民の歴史と文化を語る数多くの名所を観ることができる。観光地のいくつかを紹介しよう。


ビチグト岩



 バヤン山脈には、ビチグト岩(文字の岩)という名所がある。これは、紀元前3000年前の古代人の生活風習を伝える岩絵がある。当時の人々は、ウシ等の動物を使って大地を開拓し、穀物を育ていたことを表している岩絵が最も人気だ。

 研究者らは、同岩絵を紀元前3000年前のものと推測。おそらく当時は人々が農業や穀物に深い関係にあったと見方されている。






ツァガーン・アゴイ(白い洞穴)



 バヤンホンゴル県のバヤンリグ郡北東40㌔に、バガ・ボグド山の南部に、ツァガーン・アゴイ(白い洞穴)がある。同洞穴の入り口幅3.5㍍、高さ3.2㍍。洞窟の全長は44.1㍍、平均の高さは4.5㍍、平均幅4.4㍍。ツァガーン・アゴイへ入ると、4つの大きな洞窟に分かれる。









シャルガルジョート温泉



 同県エルデネツォグト郡のシャルガルジョート温泉は、モンゴル有数の温泉の一つで、首都から約670㌔離れている。

 この温泉は、昔から医療目的で使用され、病気や痛みを治すと言われている。それだけではなく、若返りの効果もあるとされている。シャルガルジョート温泉は皮膚系や神経系疾患に良いとされる。それは代謝系および内分泌系に役立ち、関節の慢性炎症を軽減させる。






イフ・ボグド山



 イフ・ボグド山は、アルタイ山脈の-つで、標高3957㍍。アルガリやアイベックス、ユキヒョウなどの絶滅危惧種を含め、希少動物が生息する大自然と大地震でできた地形など広がる素晴らしい景色が広がる。また、希少価値の高い薬草などもいっぱい。

 イフ・ボグド山の地形変化は、1957年の大地震で生じた。大地震で「フフ・ノール(青い湖)」と「ノゴーン・ノール(緑湖)」の2つの湖ができた。2つの湖は後に、大自然と一体となり、素晴らしい景色を提供し、訪れる人々を魅了する。


ガローティン・ハブツァル(鴨の峡谷)



 ガローティン・ハブツァルは平均深さは200〜400㍍で、幅およそ50〜200㍍。この地域には急な斜面があり、壁がはみ出している。







「シャタル・チョローン(チェス岩)」記念碑



  同県エルデネツォグト郡には、紀元前3000年前のことを語る「シャタル・チョローン」という遺跡がある。

 「シャタル・チョローン」の遺跡は、13個の鹿石、チェスを表す墓碑などを含む。

 鹿石は、鹿を表す模様が描かれており、灰色の花崗岩と大理石で作られている。