モンゴル国立博物館にある歴史的な展示物

モンゴルについて
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2021-02-02 14:04:07

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、全ての博物館が一時休業している。それにも変わらず、モンゴル国立博物館、地方の博物館、ボグドハーン宮殿博物館などではソーシャルメディアを通じて、それぞれ博物館にある珍しい、歴史的な展示物をシリーズで紹介している。今回は国立博物館に保管されている以下3つの展示を紹介する。

 アマル元首相の書き物机

 同博物館の展示登録書によると、赤と緑色で塗った木製のこの書き物机は1936-1938年間、モンゴル人民共和国の首相を務めたアマ ルアナンド氏により使用されていた。机の上台はスライド式の蓋で作られている。この博物館の会計担当のB.オーガンバヤル氏はこの書き物机について「この机は一目で見ると赤と緑色で塗られた通常の書き物机に過ぎない。しかし、詳しく見ると、色あ せたが、ブロンズゴールドで描かれた花とトゥメンナストパターン模様で飾られてある。スライド式の蓋などは、素晴らしい細工ものである」というメモを書いた。書類や筆などを収納するのに十分なスペースがあり、机の下隅は少し焦げているように見える。この机は比較的小さく、長さ28cm、幅14cm、高さ13cmである。


 ビルゲハーンの金製王冠
 2003年のモンゴル政府の決定により、モンゴル国の貴重な展示として登録された。2001年にモンゴルとトルコの共同考古学研究チームがアルハンガイ県ハシャート郡にあるビルゲハーン霊廟跡で行った発掘調査でこの金製王冠を発見した。金メッキした半円形のこの王冠は5つの部分で構成される。 中央には、くちばしに宝石をくわえて、翼を広げた鳥の姿が描かれている。この鳥の本体、羽、翼が王冠にはっきりと彫刻されてい る。その両側には葉と花柄の描写があり、王冠の下部に貴石が埋め込まれいた跡がある。この王冠の幅は9.3cm、長さ23cm、重さは80gmである。トルコのビルゲハーンは(在位 716~734)は東突厥第二可汗国のハーンである。


 13~14世紀に関する太陽・三日月の形をした金製作品

 モンゴルの草原 に何千年も住んでいた古代遊牧 民族の間で、自然、空、太陽、 月などへの崇拝は古代から広がっていた。これ に関する歴史資料も多い。この1つであるモンゴル国立博物館に保管されている日・月の形をした金製作品は2019年にJ.バヤ ルサイハン同博物館研究所所長が率いる発掘チームがフブスグル県オラーンオール郡にある「ホリグII」墓地で発見した。さらに、この作品は13~14世紀に住んでいたモンゴル国民の空、太陽、月への崇拝を表す初の発見とみなされる。太陽の形をした金製作品のサイズは50.33mm、三日月形をしたのは51.44mmである。