モンゴル国立博物館の貴重な展示物

モンゴルについて
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2020-04-22 14:24:43

 ボグトグ帽子の金製飾り、金製耳飾

 2006年にモンゴル民族歴史博物館、国際遊牧民文明研究所、内モンゴル文化遺産考古学研究所との共同研究チームが、アルハンガイ県ホトント郡にあるドゥルブルジングードという歴史的記念場所を発掘した。745~840年のウイグル国に属するこの記念場所の「フルヒーン・アム」地の第1ドルブルジン墓と第8モンゴル墓の発掘中、ボグトグ帽子(既婚女性が被る高さ約40㌢の帽子)の金製飾り、金製耳飾、真珠、コルクものなどが発見された。金、真珠層と淡青色などを嵌めた六角形の帽子の金製飾りは小柄な若い女性のものだった。金製耳飾がこの女性の首の骨から見つかったのは、齧歯類によって運ばれていたのではと推測される。本体は金で作られていた。真珠層と一緒

に2つの真珠が、細かく巻かれた金とともに中央に通され、両端が本体に巻き付けられた金製耳飾だ。

該当期間: 13~14世紀

素材: 金、真珠層、淡青色

サイズ: 長さ6.15cm、厚さ0.3cm、重さ14.7g 


貴族のデール(民族衣装)

 モンゴル国立博物館の研究者は同デール(民族衣装)を2003年にヘンティー県デルゲルハーン郡のボヒーンホショー地にあるモンゴル帝国に属する墓から発見した。3着のデールが発見のうち、1着は優雅なデザインで、金糸の貴重なシルクで作られていた。このデールは斜めの襟、長く細い袖、ウエストにひだを付け、プリーツスカートを備えていた。表面は薄いシルクでデールの元の色がほぼ変色し、茶色になった。デールの裾、肩、背中は角形の連続した模様で覆われ、縁は金糸で縫われていた。この出土品は、モンゴル政府の第227号決定により2013年に「ユニークな貴重品」として指定された。

該当期間: 13~14世紀

素材: シルク、ホルゴイ、金糸、麻布