バヤンホンゴル県: 人類起源の痕跡をツァガーン・アゴイ(白い洞窟)で!
社会 バヤンホンゴル県を訪れる人々の必ず行く名所の1つは人類起源の痕跡が発見されたツァガーン・アゴイ(白い洞窟)である。
同県のバヤンリグ郡北東40㌔、バガ・ボグド山の南部に白い洞窟がある。外国の多くの学者らが、モンゴル、特にバヤンホンゴル県は人類発祥の地であると断言してきた。例えば、1989年に同県のウランハイルハンという地域で50万年前の人類が誕生を裏付ける貴重な考古学出土品が発見された。その後、アメリカ、ロシア、モンゴルの科学者らの合同調査隊が発見された出土品が、75~80万年前の物になると明らかにした。同出土品は世界に発見された最も古い発見物である。
白い洞窟において発掘調査、石器デザインの判断、実証実験などを重ね、旧石器時代から新石器時代にかけて古代人が住んでいたことが推測された。発掘調査では古代人の利用していたと思われる何千個の石器が発見さており、モンゴル国土に人々が住み始めた時期について歴史的に証拠した初の洞窟となった。
また、75万年前から人々が住んでいたことを証拠する痕跡が多数あり、1987年以降行われた6回の発掘調査で明確になった。同調査結果で第4紀にモンゴルと中央アジアは温暖な気候であったことが明らかにされ、出土品(石器)をフランスの石器と比較調査した結果、オルドバイ時代の物であることが明確された。オルドバイ時代は紀元前80万年~70万年までである。
なお、2年前にバヤンリグの郡の人々が地域開発基金の200万トゥグルグを利用し、人類発祥の地と呼ばれる白い洞窟を観光地として整備した。