日本の無償資金協力で「新型コロナ感染症危機対応緊急支援物資」を供与8億8300万円限度の抗原検査キット、ワクチン輸送用保冷車ほか

社会
bolormaa@montsame.gov.mn
2021-12-12 16:15:34


123日、在モンゴル日本大使館において、日本の無償資金協力「新型コロナウイルス感染症危機対応緊急支援計画」の下で、医療器材の第一陣である日本製抗原キットの引き渡し式が行われ、小林弘之在モンゴル特命全権大使および田村えり子JICAモンゴル事務所長から、ツェベグミド・エルデムビレグ保健省事務次官に手渡された。挨拶に立った小林大使は、「本年7月、モンゴル政府との間で88300万円を限度とする無償資金協力の贈与契約を締結した。その第1便として抗原検査キットが到着した。世界的なコロナとの闘いを継続しているモンゴルに、わが国が協力できることを大変うれしく思う」と述べ、今後引き続き供与される支援物資に関して説明を行った。特にシークエンサーによって、オミクロンなど変異株の特定能力が強化されると強調した。田村JICA所長は、「この支援は59ケ国で実施しているが、最初にモンゴルに届けられたのは、日本モンゴル病院の建設以降、日本政府とJICAが保健省との関係をたえず良好なものにしてきた背景がある。今後は地方へワクチンを輸送する保冷機能付き車両冷蔵庫ほか様々な緊急支援物資が供与される予定。一日も早く届けられるよう、保健省と協力しながら対応したい」と語った。対して保健省のエルデムビレグ事務次官は、「日本政府がモンゴル政府に対しコロナ対策とし88300万円の無償資金協力計画に今年7月にボルド・ジャブフラン財務大臣と小林大使の間が署名が行われた。保健省と国際協力機構(JICA)は、この計画の実施に向けて懸命に取り組んだ結果が本日

実現できた。この一環で医療機材の第一陣である日本製抗原キットを受け取り、大変嬉しい。保健省及び保健分野の従事者を代表し、日本政府に心より感謝したい」と謝意を述べた。支援計画の下で、引き続き供与されるのは以下の機材、機器、車両などである。

1ワクチン輸送用保冷機能付き車両2ワクチン輸送トラック3ワクチン運搬用のポータブル冷凍庫4医療廃棄物処理セーフティボックス5ワクチン接種情報登録用パソコン端末6追加抗原検査キット7スパイロメーター(呼吸機能検査機器)8変異株などの測定可能なシークエンサー等。

同日開始された医療器材等の支援がこれまでの支援と同様に、モンゴルの新型コロナウイルス感染症対策に効果的に活用されることが望まれる。